世界経済の回復期待を反映、需給バランスが改善
世界の原油相場では、コロナワクチン普及による世界経済の回復への期待を背景にWTIが上昇基調にある。EIA(米エネルギー情報局)が8日に発表した原油需要の見通しが、前回発表時より上振れたこともあり、同日のWTI価格は前日の終値から0.82ドル上昇の1バレル70.05ドルに上昇。2018年10月中旬以来、約2年8カ月ぶりに70ドル台を記録した。
新型コロナウイルスは新たに変異株の感染が新興国を中心に拡大するなど、依然として収束のめどが立たないものの、先進国ではワクチン普及が拡大し、また財政政策を強化していることから、原油需要拡大への期待が高まっている状況だ。
WTI価格は昨年、春先の協調減産の混乱で急落したことに加え、