コベストロはこのほど、2021年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。DSMから買収したRFM(レジンズ&ファンクショナルマテリアルズ)事業を取り入れた効果もあり、主要製品の販売量は前年同期比35%増加し、売上高は84%増の39億5600万ユーロ、EBITDA6.5倍の8億1700万ユーロ、純利益4億4900万ユーロ(5億100万ユーロ増)となった。
セグメント別に見ると、ポリウレタン事業は販売量28%増となり、売上高は2倍の約18億ユーロだった。すべての地域、主要顧客産業で販売増が増加した。ポリカーボネート事業は販売量15%増となり、売上高は57%増の約10億ユーロだった。自動車・輸送機産業向けの販売量が拡大した。塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業は販売量134%増となり、売上高は2.1倍の9億2600万ユーロだった。
RFM事業の連結が寄与したことに加え、販売数量が増加し販売価格も上昇した。その結果、今年上半期(1―6月期)決算では、主要製品販売量は19%増となり、売上高は47%増の約73億ユーロ、EBITDA4・2倍の約16億ユーロ、純利益8億4200万ユーロ(8億7400万ユーロ増)となった。
なお、上期の好調な業績を踏まえて通期業績見通しを上方修正した。EBITDAは27億~31億ユーロに達すると見込んでいる。