SUMCOはこのほど、300mm半導体用最先端シリコンウェーハの設備投資を行うと発表した。
同社(佐賀県伊万里市)に新工場を建設するとともに、子会社SUMCO TECHXIV(長崎県大村市)の設備を増強する。投資総額2287億円については、自己資金および新株発行で調達する。来年から工事を進め、2023年からは製造設備を導入のうえ順次生産を開始し、2024年までに設備投資が完了する予定だ。
300mm半導体用シリコンウェーハの需要は堅調に拡大し、現状、同社グループの製造設備では供給が需要に追い付かない状況にある。同社はこれまで、供給責任を果たすために市場の成長に見合った段階的な増産を継続してきたが、足元では同社グループの国内既存建屋内の増産スペースが尽きている状況。最先端シリコンウェーハの段階的な増産を継続するために新工場を建設すること、また併せて子会社の設備を増強することを決定した。