信越化学工業は28日、クロロメタン製品の国内向け販売価格について11月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、メチルクロライドが「20円/kg以上」、メチレンクロライドおよびクロロホルムが「30円/kg以上」となっている。
同社のクロロメタン事業は、主原料となる天然ガス、メタノール価格の高騰や昨今の燃料価格の急騰による電力価格の上昇、物流費の上昇に加え、製造設備の更新費用の増加により、事業採算が急激に悪化している。同社は、あらゆるコスト低減に努めているが、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難なことから、価格改定の実施を決定した。