帝人フロンティアは11日、ポリエステル繊維について、12月出荷分から値上げすると発表した。対象製品はポリエステル繊維(長繊維・短繊維)およびテキスタイルで、改定幅はポリエステル繊維および紡績糸が「40円/kg」、テキスタイルが「1mあたり5%」となっている。
原油価格の上昇、ポリエステル原料であるPTAやEG、およびポリエステルリサイクルチップの価格上昇、物流費、染色・加工費の高騰などにより製造コストが上昇している。
同社は、生産効率化や経費削減などにより販売価格の維持に努めてきたが、これらのコスト上昇が自社の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。