昭和電工は21日、不飽和ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂について、3月11日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」が「33円/kg以上」、「リゴラック BMC」が「25円/kg以上」、「リゴラック SMC」が「30円/kg以上」、ビニルエステル樹脂「リポキシ」が「40円/kg以上」。
昨今の原油、ナフサ、ベンゼンなどの価格高騰を背景に、原材料メーカーによる採算是正のための原材料価格引き上げが続いている。さらに、原材料に使用するガラス繊維や充填剤なども需給バランスの変化で価格高騰が続いており、また包装費、物流費、電力コストなども上昇している。
同社は、生産合理化をはじめ経費の削減や物流の効率化といった各種コスト削減に努めてきたが、自助努力だけではさらなるコスト上昇を吸収するのは極めて困難となっていることから、製品の安定供給体制を維持するためには再度の値上げをせざるを得ないと判断した。