東ソーは18日、臭素および臭素誘導品について、6月15日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、臭素と臭化水素酸、および臭素系難燃剤「フレームカット 120G」(テトラブロモビスフェノールA)で、いずれも「現行価格から30%以上」。
臭素および臭素誘導品は、アジア地域で需要が伸長し、中国市場では供給が不足するなど、海外市況が大幅に上昇している。こうした中、国内最大の臭素メーカーである同社は、これまでコスト削減、省力化、物流の効率化などあらゆる施策を実施してきたが、今後も日本国内での安定供給を継続するためには内外価格差是正の必要があると判断し、価格改定の実施を決定した。