積水化学工業は10日、建築設備配管関連製品について、8月1日出荷分から値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は、硬質塩化ビニルライニング鋼管が「15%以上」、給水・給湯用架橋ポリエチレン管・継手、給水・給湯・空調用金属強化ポリエチレン管・継手、空調ドレン用結露防止層付硬質塩化ビニル管・樹脂継手、水道用耐震型高性能ポリエチレン管・継手(敷地内埋設管・建物給水管・消火設置配管用)、空調配管用高性能ポリエチレン管・継手、地中熱利用システムが「10%以上」、建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・継手が「15%以上」。
建築設備配管製品は、原油、原料炭、鉄、非鉄金属などの価格高騰を背景に、主材料である塩ビ、ポリエチレンなどの樹脂原料や鋼管、また、各種関連副資材、輸送費、電力費なども含め、様々なコストが引き続き急騰している。
同社は、各供給元との交渉を重ねてきたが、製品の安定供給に必要不可欠な調達量を確保するため、やむなく値上げを受諾した。同社は、コスト削減や事業効率化を進めているものの、自助努力で対応できる水準を超えていることから、再値上げを決定した。