AGC 鹿島工場から塩酸漏洩、一部が海水に流出

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2022年8月31日

 AGCはこのほど、鹿島工場(茨城県神栖市)において、タンクに貯蔵していた塩酸(約1228t)が漏洩し、その一部が海水に流出したと発表した。発生原因については、当局と協力しながら調査中としている。

 26日午後8時54分頃、化学品製造工場の貯蔵タンクのうち一基で塩酸(濃度35%)の漏洩を確認。消防に通報するとともに、漏洩防止・中和の作業を開始した。27日午前6時56分頃に工場敷地外への流出が始まったため、人員を増強して作業を継続するとともに、海域へ流出する塩酸濃度を希釈するための放水を実施。午後2時13分頃に、すべての工場敷地境界地点の塩酸濃度が基準値(1ppm)以下であることを確認した。現時点で、作業員や近隣住民に健康被害は出ていない。

 同工場では、クロール・アルカリ事業、ウレタン事業関連のプラントを停止しているが、安全の確認ができ次第、再開する予定。