NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と三菱重工エンジニアリングはこのほど、1日あたり数㎏規模で大気中からCO2を直接回収できる小型の試験装置を開発し、分離回収するCO2固体吸収材の評価に着手した。
同装置を活用することで、実機サイズのCO2固体吸収材を評価できるようになり、装置の大型化・実用化に向けたデータの取得および知見の蓄積が可能となった。これにより、「ムーンショット型研究開発事業」で取り組む、大気中のCO2を直接回収するDAC(ダイレクト・エア・キャプチャー)技術の開発が大きく前進したことになる。
今後、2020年代後半にパイロットスケールのDAC試験装置の設計と経済性評価を実施し、2050年のカーボンニュートラル達成に必要不可欠なDACの開発を加速するとともに、早期の社会実装を目指していく。