デンカは20日、スチレンモノマー(SM)について4月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「10円/kg」。
昨今の市場環境変動の中で、SMの安定的な操業を継続し、安定供給のために必要な各種コストがさらに増大する状況にある。設備維持、オペレーション、エネルギーおよび物流などに関わるコストの増大が著しく、事業収益の悪化が進んでいる。
同社は、継続してコスト削減に努めているものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後も市場への安定供給を継続するためには採算是正が必要と判断し、今回、価格改定の実施を決定した。