三菱ケミカルグループは25日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について4月26日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始したと発表した。改定幅は、アセトンが「12円/kg以上」、MIBKとDAAが「30円/kg以上」。加えて、荷姿がドラム缶、石油缶の場合は、鋼材費価格高騰分を改定する。
昨今のエネルギー価格急騰に伴い、当該製品の生産にかかる電気・蒸気などの用役費に加え、物流保管費などの諸経費、修繕費などの固定費の上昇も避けられない事態となっている。同社は、こうした大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、採算是正と安定供給維持のため、価格改定の実施を決定した。