コベストロの上半期 需要低迷と価格低下で減収減益

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2023年8月28日

 コベストロの2023年度上半期(1~6月期)の業績は、売上高は前年同期比21%減の74億6000万ユーロ、EBITDAは50%減の6億7000万ユーロ、純利益97%減の2000万ユーロの減収減益となった。需要低迷と稼働率低下に起因する販売数量の減少と価格水準の低下が主な要因だ。

 セグメント別では、パフォーマンスマテリアルセグメントは減収減益。世界的な需要の低迷と特に中東・アフリカ・南米地域での供給能力の制約により、平均販売価格が下落し、販売数量が減少した。

 ソリューション&スペシャリティセグメントは減収減益。前年同期の有利な競争状況に比べて需要が低迷したことに起因する。4月のアディティブマニュファクチャリング事業の売却による固定費減で、EBITDAは第1四半期より改善し、半期でも利益率は上昇した。

 なお通期見通しについては据え置き、4月の発表の通りEBITDAを11億~16億ユーロを見込む。ただし、年内はさらなる景気後退が予想されることから、業績は指定範囲の下半分になるとの予想だ。