KHネオケムは19日、国産ナフサ価格の高騰や設備費・修繕費などの上昇を理由に、オキソ誘導品を11月1日納入分から値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は以下の通り。オクタノール、オキソコール900、ノナノール、ブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル、オクチル酸、キョーワノイック‐N(イソノナン酸)、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、キョーワゾールC‐800、キョーワゾールC600M、キョーワノールM、トリデカノールは「キロ25円以上」。アセトン‐Pは「21円/kg以上」。
ブチセルアセテート、ブチセノール20アセテートは「31円/kg以上」。1,3‐ブチレングリコール、1,3‐ブチレングリコール‐Pは「36円/kg以上」。オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール(BEPG)、キョーワジオールPD‐9は「15%以上」。
また、アセトンなど3製品については、エネルギー価格急騰に伴い、生産にかかる電気・蒸気などの用役費も上昇していることから、用役費上昇分も加算するとしている。対象製品と改定幅は、アセトンが「39円/kg以上」(ナフ上昇分など:21円以上、用役費上昇分:18円以上)、ダイアセトンアルコール、メチルイソブチルケトン(MIBK)は「50円/kg以上」(ナフ上昇分など:26円以上、用役費上昇分:24円以上)。
第4四半期の国産ナフサ価格は7万7000円/klを超える水準が見込まれる中、用役費、設備費、修繕費などのコストも上昇を続ける。こうしたコスト上昇は自助努力の限界を超えていることから、国内安定供給を維持するためにも値上げを決めた。