東洋スチレン ポリスチレン樹脂値上げ、コストが上昇

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2024年3月12日

 東洋スチレンは11日、ポリスチレン樹脂「トーヨースチロール」について、4月1日納入分から値上げすることとし、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、原料価格分と物流費・環境対応へのコスト分の合計で「15円/kg以上」。内訳は、GPグレード、HIグレード、難燃グレード、特殊グレードとも原料価格分として「5円/kg以上」。物流費・環境への取り組みに纏わるコストほかとして、全商品(MS含む)を対象に「10円/kg以上」となっている。

 今年1月以降、主原料ベンゼン価格が騰勢にあり、スチレンモノマー価格も高騰している。加えて、物流費や環境への取り組みに関わるコストなど諸費用負担も増加しており、事業環境は一層の厳しさを増している。同社は、コスト低減に取り組んでいるものの、こうしたコスト増は自助努力の範疇を超えていることから、安定供給と事業継続を図るため、価格改定せざるを得ないと判断した。