トクヤマデンタルは24日、イタリアの合弁会社であるトクヤマデンタルイタリー(TDI)について、100%子会社にしたと発表した。これにより、欧州市場における歯科器材事業の展開を加速していく。
TDIは、2003年にイタリアの歯科器材製造会社・販売商社であるEISとの共同出資会社(トクヤマデンタル51%、EIS49%)として設立され、トクヤマデンタル製品の販路開拓に努めてきた。今回、EISの保有株式を譲り受け完全子会社化し、欧州各国における市場シェアと売り上げの拡大を狙う。トクヤマデンタルの海外事業は、歯科充填用コンポジットレジンを中心に世界各地域で急速な拡大を続ける。中でも所得水準が高く世界的なブランド認知の面からも影響力が大きい欧州市場を、最重要拠点の1つに位置づけている。