信越ポリマーの4―6月期 電子デバイスが好調で増益に

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2024年7月26日

 信越ポリマーは25日、2025年3月期第1四半期(4―6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比4%減の256億円、営業利益6%増の32億円、経常利益2%増の34億円、純利益2%減の23億円だった。

 セグメント別に見ると、電子デバイス事業は増収増益。自動車産業の需要が堅調に推移したことから、車載向けの入力デバイスや車載シリコーン成形品、視野範囲/光路制御フィルム(VCF)などの出荷が伸びた。また、検査用コネクターが、電子部品需要の回復により前年実績を大幅に上回った。

 精密成形品事業は増収増益。半導体関連容器は前年実績を下回ったが、市場の在庫調整が進んでおり回復に転じる見通しが立っている。OA機器用部品は在庫調整が進んだ。キャリアテープ関連製品は需要の回復により前年実績を上回った。

 住環境・生活資材事業は減収増益。機能性コンパウンドは市場の在庫調整が長引き、塩ビ管などの事業譲渡もあり売上は前年実績を下回った。小巻カラーラップが伸びたことが増益につながった。

 その他は減収減益だった。

 なお同日、未定としていた通期業績予想を発表。売上高は前年比2%増の1060億円、営業利益16%増の128億円、経常利益13%増の130億円、純利益1%増の88億円を見込む。