佐世保市、西九州させぼパワーズ(長崎県佐世保市)、西部ガス佐世保(長崎県佐世保市)の3者は3日、佐世保市が目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、GXの推進やカーボンクレジットの活用等を通じて地域脱炭素を目指す「佐世保市のゼロカーボンシティ実現に向けた連携協定」を締結したと発表した。また、これに先立ち、佐世保市と西部ガス佐世保は西九州させぼパワーズの株式譲渡契約を締結し、佐世保市が保有する西九州させぼパワーズの株式の一部を西部ガス佐世保に譲渡した。
佐世保市は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、その実現には地元企業との連携が不可欠だ。同協定は、地域新電力として小売電気事業で得た利益を活用し脱炭素社会の実現に資するGX事業の組成等に取り組む西九州させぼパワーズと、地域に根差したエネルギー事業者として、クリーンで高効率なエネルギーである都市ガス・LPガスを供給する西部ガス佐世保、そして行政である佐世保市が、それぞれの強みとノウハウを結集し、地域の脱炭素化を加速させることを目的としている。
3者は、緊密な連携・協働を通じて、次の取り組みを重点的に推進していく。
【具体的な取り組み(例)】
(1)市内企業の脱炭素化に向けたGXの推進
・多くの企業にとって脱炭素・GXの取り組みの第一歩となる「省エネ」を切り口とした、市内企業に対する省エネルギー診断の実施や高効率機器導入支援等を通じて事業者の環境負荷低減とコスト削減の両立を図る。
・脱炭素やGX推進に関するイベントやセミナーの開催などに協力し、企業や市民の意識変革を促す。
(2)カーボンクレジットの活用に向けた検討
・地域内で創出される温室効果ガス削減量(カーボンクレジット)の活用方策を共同で検討し、地域内での利活用を促進する。
・クレジット制度の普及啓発や検討支援を通じて、地域全体の脱炭素化活動を加速させる。
・カーボンクレジットを活用し、排出されるCO2をオフセットしたイベント(エコ料理教室)等の企画・実施を通じて、市民の脱炭素やエネルギーに関する意識向上を図る。
※カーボンクレジット:温室効果ガスの排出削減量や吸収量を、一定の基準に基づいて認証し、取引可能な単位として発行された証書
(3)課題解決を加速させる基盤の構築
・それぞれが把握するエネルギー分野の課題を持ち寄り、相互の知見を共有・補完し合う仕組みを整えることで、課題解決を加速させる。
・さらに、エネルギー分野、特に西部ガス佐世保が有する熱分野の知見と、西九州させぼパワーズが有する電気分野の知見を共有する体制を整備する。