出光興産はこのほど、ベトナム南部のカインホア省カムラン市で、グループ会社の昭石オーバーシーズ&インベストメント(SOI)が出資する、太陽光発電所(最大出力49.5MW)が完工し、竣工式を開催したと発表した。
今回の件はSOI、ベトナムのベト カンJ.S.C.、米国のコンサルティング会社Dragonfly Capital Ventures LLCが共同出資するソン ジャン ソーラーパワーJ.S.C.が事業主体となり、2018年10月に着工。約60haの土地に太陽電池パネル49.5MW分を設置し、8日に完工、25日にオープニングセレモニーを開催した。
発電した電気は同国の固定価格買取制度に基づき国営電力会社であるベトナム電力公社に20年間売電し、同国の電力供給へ貢献する。同発電所での年間発電量は、約7万8600MWhを予定している。
ベトナムは安定した経済成長過程にあり、今後さらなる電力需要の拡大が期待される。出光興産グループは現在まで日本および米国にて累計約500MWの太陽光発電所の開発を手掛けているが、東南アジア地域での大規模太陽光発電所の開発は初となる。
今後は当事業を加え、更なる開発・運営ノウハウの蓄積を目指すとともに、東南アジア地域でのクリーンエネルギーの普及に努めていく。