帝人フロンティア 米アウトドアスポーツ展に出展

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2019年6月14日

 帝人フロンティアは18~20日に米国デンバーで開催される、 世界最大のアウトドアスポーツ国際見本市「アウトドア・リテーラー・サマーマーケット」に出展する。

 今回は主力素材である「デルタ」シリーズを中心に、スポーツウェアに求められる高い機能性と風合いの良さ、ファッション性を兼ね備えたハイブリッド素材を数多く展示する。

 主なプロモート素材は「アスティ」「デルタピーク」「オクタ」と植物由来素材。

 「アスティ」はアスレジャーに最適なコットン調ポリエステル高機能素材。一本の糸の中に細い部分と太い部分を不均一に混在させることで、ポリエステル長繊維でコットンの外観と風合いを実現した。吸汗速乾性やUVカット性などの優れた機能性を兼ね備える。また、リサイクル原料による繊維を使用していることから、環境にも配慮した素材である。

 「デルタピーク」は物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型新素材。緻密でフラットな特殊構造により、軽量で引っ掛かりにくく、形態安定性、ストレッチ性、防透性など、多くの機能性を持つ。今回の出展では、理想的な着圧感と天然素材のような風合いや外観の両立を実現した「デルタSLX」など、さまざまなバリエーションを紹介する。

 「オクタ」は中空糸に8本の突起を放射線状に配列した高異型特殊断面ポリエステル繊維。8本の突起が生み出す繊維間の空隙が、吸汗速乾性や嵩高性などのさまざまな機能を発揮する。今回は「オクタ」を使用し、中綿と裏地を一体化した快適機能素材「オクタCPCP」も紹介する。

 植物由来素材としては、ソフトな肌触りと快適なストレッチ性が特徴で、形態回復性・耐久性にも優れるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」など、構成成分の一部が植物由来の素材を提案する。

 これらの製品以外では、環境活動指針として掲げる「THINK ECO」をアピールするとともに、マイクロプラスチックへの対応、化石資源の消費抑制とCO2排出量の低減に貢献するソリューションを積極的に提案し、北米市場での同社素材のさらなる認知度向上と、新規顧客の開拓を目指す。