BASFジャパン 防水・コンクリート防食被覆の新工法を発売

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2019年8月27日

 BASFジャパンは、「MASTER BUILDERS ポゾリス」ブランドから、防水・コンクリート防食被覆工法(プライマーとボディコートのセット)「マスターシール7000 CR」を新たに発売した。タンクや下水管などを含む、過酷な排水インフラ環境の課題に対処する独自の特性を備えているのが特長だ。

 下水中の嫌気的な環境では、硫酸塩還元細菌により硫化水素が生成される。気相中に拡散した硫化水素は、硫黄酸化細菌により硫酸を生成し、コンクリート躯体の構造的損傷を引き起こす原因となる。

 新製品は優れた耐薬品性とひび割れ追従性を兼ね備え、廃水や酸からコンクリートや鉄筋を保護するだけでなく、構造物のライフサイクルを延命する。新製品のもう1つの重要な利点は、下地や施工環境での優れた耐湿性。手塗りまたは吹付けにより簡単に施工でき、湿潤下地面にも使用できる。

 さらに速硬化性により、20℃で施工完了後、24時間程度で解放できることから、工期を短縮し、最小限の設備停止期間で現状を復旧させることが可能だ。

 新製品は「MASTER BUILDERS ポゾリス」ブランドによる、耐久性の高い建設に向けた同社の新技術Xolutec(ゾルテック)を駆使している。この新技術は現在のウレタン(PU)やウレタンアクリル(PUA)の製品の先を行く技術として、数年をかけて開発された。

 ゾルテックは、樹脂構成要素と分子間相互作用を最適化し、強化された架橋ポリマーネットワークを創出する。この技術により、長期間のメンテナンスサイクルを実現し、ライフサイクルコスト低減に貢献する、多様なソリューションに向けたユニークな材料特性をもった製品が提供可能になった。

 新製品はアミン構造を持たないため超低臭型工法で、日本下水道協会防食マニュアルのC種・D種に適合した性能があり、技能員の作業環境と安全性に寄与する。