日鉄ケミカル&マテリアルの4-9月期 事業利益114億円に

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2019年11月5日

 日鉄ケミカル&マテリアルは1日、2019年度上期(4-9月期)の連結決算(IFRS)を発表した。売上高は前年同期比118億円減の1142億円、事業利益は114億円(前年上期の経常利益137億円)、当期利益は同10億円減の82億円となった。ROS(売上高利益率)は10.0%と高水準を維持している。

 セグメント別の売上高を見ると、コールケミカルは同10億円増の260億円、化学品は同110億円減の490億円、機能材料は20億円減の300億円、複合材は前年並みの90億円だった。黒鉛電極向けニードルコークスの需要は、下期に不透明感はあるものの堅調に推移し、炭素繊維複合材料も、土木・建築分野向けに好調な販売を維持した。

 一方、化学品事業では、ベンゼンやスチレンモノマーの市況が低調に推移。また、電子・機能材料分野のスマートフォン向け材料や大型テレビ向け材料も、米・中貿易摩擦や日・韓の関係悪化による影響を受け、販売が伸び悩むなど厳しい事業環境が継続したが、ボンディングワイヤなど、半導体関連製品の一部では回復の兆しが見えてきている。

 なお、通期業績予想については、売上高は前年度比71億円減の2400億円、事業利益は同14億円減の210億円と、減収減益を見込んでいる。