新日本理化は24日、フタル酸系可塑剤を来年1月14日納入分から値上げすると発表した。同社が扱うフタル酸系可塑剤全般を対象とし、ローリー品を19円/kg以上、ドラム・缶を42円/kg以上値上げする。
高騰する原料価格と人件費の増大を背景に、収益改善が急務となっている。主原料である無水フタル酸は、年明けからの大幅な値上げが打ち出されており、また、人手不足による物流費、特に荷姿品の充填費・保管費の上昇幅が大きく、収益を急激に圧迫している。加えて、数十年を経過した設備の維持・更新費も年々増加傾向にある。
こうした環境下、同社ではコスト削減に向け様々な対策を継続的に図っているものの、コスト上昇分を自助努力のみで吸収する余力はすでになく、顧客への安定供給と事業継続のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。