日本ゼオンの2019年度第3四半期(4-12月期)連結決算は、売上高が前年同期比5%減の2426億円、営業利益は同20%減の215億円、経常利益は同20%減の235億円、純利益は同33%増の167億円。30日に開催した決算説明会で、純利益について松浦一慶執行役員は「前年同期にあった、シンガポール工場の固定資産の減損損失による、特別損失が減少したことで増益になった」と述べた。
セグメント別では、エラストマー素材セグメントの売上高は、同9%減の1355億円、営業利益は同41%減の85億円。減益要因としては、合成ゴムを中心とした原料価格下落に伴う原料価格連動フォーミュラによる、価格差のマイナス63億円が最も大きかった。ただ、原料価格の下落は、原価差として43億円のプラスをもたらしている。
この価格差と原価差のギャップについて、松浦執行役員は