春節前は需要増も、新型ウイルスで先行き不透明
宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比70ドル/t高の1400ドル/tで決着した。2カ月連続の上昇となり、ベンゼンとのスプレッドも、前月比95ドル/t拡大の690ドル/tに改善している。
価格が上昇した要因として、1月に入り原料価格に先高観が出ていたことや、春節をはさみ顧客在庫の水準が低下していたことが挙げられる。また、決着した時期が、新型コロナウイルスの影響が深刻化する前だったことも価格を押し上げる要因となった。
中国・SINOPECも、1月(下旬決め)の契約価格を