昭和電工は12日、アンモニアの国内販売価格について、4月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、液化アンモニア(ローリー扱い)が20円/kg以上、液化アンモニア(ボンベ扱い)が40円/kg以上、アンモニア水(ローリー扱い)が8円/kg以上となっている。
アンモニア事業は、ローリー乗務員の慢性的不足や専用船舶の老朽化に加え、国内中継基地の廃止など物流網の構造変化の影響を大きく受けており、安定供給のための物流コストが年々高騰。また、生産設備の維持・更新費用も増大しており、採算性が悪化している。
同社は、製造原価低減や物流の効率化などを積み重ね、コストダウンに努めてきたが、自助努力での対応の限界を超えているため、製品の安定供給・生産体制を維持するためには、価格改定が避けられないと判断し今回の値上げを決定した。