東ソーは11日、ポリエチレン(PE)樹脂全製品を11月1日納入分から15円/kg以上値上げすると発表した。
対象製品は低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン-L」「ニポロン-Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH-HMS」といったPE製品全製品。
主原料である国産ナフサ価格は、産油国の増産見送りによる原油価格の急伸と、旺盛なナフサ需要、米国の利上げによる円安の進行を背景に騰勢を強め、㎘六万円を超える水準まで上昇することが想定されている。
こうした中で、同社は固定費を含め徹底したコスト削減に注力してきたが、 現在の急激なコスト事情の悪化を自助努力のみで吸収することは極めて困難な状況に直面しており、今後の製品安定供給継続のためにも、今回の価格改定の実施を決定した。