三菱ガス化学の次世代低損失BT(ビスマレイミド・トリアジン)レジン積層板材料「CCL‐HL972LFG/GHPL‐970LFG」と「CRS‐791」はこのほど、「第16回JPCA賞」を受賞した。
同賞は、日本電子回路工業会(JPCA)が主催・運営する2020年JPCAショー/マイクロエレクトロニクスショー/有機デバイス総合展などでの新製品・新技術促進による活力向上と総合的技術の進歩発展を目的とし、全出展企業がエントリーした製品・技術から選出される。学術界、電子回路業界、専門誌編集者など有識者から成る選考委員会で、「独創性」「産業界での発展性・将来性」「信頼性」「時世の適合性」を基準に選考される。
同社独自のBT樹脂技術による高耐熱性積層材料は、半導体パッケージ用途などで使われている。この高周波用途向け「HL972LF(LD)」の次世代材料として、低損失性を進化させた「HL972LFG/LFG(LD)」と電子部品の低背化を実現する低誘電率ビルドアップ材「CRS‐791/792FX」「GHPL‐970FT」を開発。5Gの高周波数領域での高速・低損失信号伝送に対応する、低誘電率・低誘電正接特性の高精細配線が可能な材料を、樹脂改良技術で達成したことが評価された。
同社は今後も新しい技術を追求し、BT積層材料で市場の要求に速やかに応えることで、高度情報通信社会の発展に貢献していく考えだ。