BASFはこのほど、昨年の実績を掲載した「パームプログレスレポート第4版」を発表した。パーム核油とその一次誘導体は同社の主要な再生可能原料の1つで、主に化粧品、洗剤、業務用洗浄剤やヒューマン・ニュートリションに使用されている。
同社は2020年までに、全ての調達油脂原料をRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証原料にすることを目指す「パームコミットメント」を2011年に初めて発表し、2015年には目標項目を増やした。昨年は14万tの認証パーム核油を購入。全購入量の84%を占め、対前年比約14%増加した。また全パーム油38万tのフットプリントの90%について、搾油工場に至るトレーサビリティを実現した。
同社は、ビジネスを進めるうえでNPDE(森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、搾取ゼロ)方針と実施の重要性を認識し、6月に森林保護方針を導入した。原材料のサプライチェーンから製造そして製品に至るまで、森林破壊を防ぐ取り組みに注力している。