昭和電工は20日、酢酸および酢酸ビニルの国内販売価格を2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、酢酸、酢酸ビニルとも「20円/kg」となっている。
昨今、酢酸市況や国産ナフサ価格などの上昇から、酢酸および酢酸ビニルの事業は厳しい状況が続いている。同社はこれまでも製造・物流の合理化を積み重ね、コストダウンによる採算改善に努めてきたが、原燃料コストの上昇により、自助努力での対応は困難な状況にある。同社は、製品の安定供給体制を維持するためには、顧客にコスト上昇の一部について負担をお願いせざるを得ないと判断した。