昭和電工 通期業績を上方修正、電子材料や石化市況が改善

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2021年2月15日

 昭和電工は12日、2020年度の通期業績予想の修正を発表した。売上高9735億円(前回発表比135億円増)、営業損失200億円(同100億円改善)、経常損失445億円(同105億円改善)、純損失770億円(同130億円改善)を見込む。利益項目は、無機セグメントの黒鉛電極事業が減益を見込むものの、昭和電工マテリアルズセグメントの電子材料や配線板材料、およびモビリティ部材の想定以上の回復、また、石油化学セグメントのアジア需給や製品市況が改善することで増益になることを想定している。

 一方、収益性が低下している事業の再評価を行った結果、10-12月期に減損損失161億円を計上する。内訳として、堺事業所のアルミ圧延品事業で88億円、塩尻事業所のセラミック事業で62億円の減損処理を行った。