日本化学工業協会(日化協)はこのほど、LRI(長期自主研究)の第9期研究課題として新たに2件を決定した。2021年度は、研究内容に世の中のニーズをより反映し、その成果を社会に還元できるように、予め研究課題の範囲を明示した6つの研究テーマに対する募集を行い、30件の中から2件を採択した。これで前年度から継続となる研究課題10件と併せ、第9期のLRI委託研究課題数は12件となる。
今回、採択された研究課題は、
①研究テーマ:新規な課題を解決するための試験法の開発として「肺胞マクロファージの活性化機構を基盤とした炎症性微粒子の評価法の開発」(兵庫医科大学 免疫学講座 黒田悦史主任教授)
②研究テーマ:ヒトへのばく露に関する研究として「化学物質の皮膚暴露後のin silico皮膚吸収性予測法の確立」(城西大学 薬学部 藤堂浩明准教授)で、いずれも3月から委託研究を開始している。