積水化成品工業 PSPシートを値上げ、原料高に対応

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2021年6月25日

 積水化成品工業は24日、発泡ポリスチレンシート(PSP)について、8月1日以降の出荷分から値上げすることを決定し、需要家と交渉を開始したと発表した。改定幅は、一般原反、ラミネート原反とも「27円/kg以上」。

 同社は今年5月に、「28円/kg以上」の値上げを実施したが、その後もPSPの主原料であるポリスチレン樹脂(PS)の価格は、原油価格上昇によるナフサ・ベンゼン価格とともに上昇し、PSメーカーによる原料再値上げを受け入れざるを得ない状況となった。加えて、発泡ガスなどユーティリティーコスト・物流費も上昇している。

 同社は、これらのコストの増加を自助努力だけで吸収することは限界があるため、今回の値上げを決定した。