クボタケミックスは16日、塩化ビニル管類とポリオレフィン管類を10月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩ビパイプ類が「10%以上」、ポリオレフィンパイプ類が「10%以上」、継手類全般が「8%以上」、その他関連製品が「8%以上」。
同社は、国内樹脂メーカーが、原油・ナフサの高騰や設備維持コストの増加、ユーティリティコスト・物流コストの上昇を背景に打ち出した樹脂値上げについて、製品の安定供給維持の観点から受諾し6月出荷分からの値上げを実施していた。しかし、その後も原油・ナフサは高騰し、需給バランスも改善されないことから、国内樹脂メーカー各社は、5~6月に今年2度目の樹脂値上げを打ち出した。
同社は、値上げ回避に向け交渉を続けてきたが、樹脂の調達に支障をきたす可能性が高まり、製品の安定供給を優先するため2次値上げを受託した。こうした中、金属などの素材や物流費の上昇も続いており、同社は、自助努力でカバーできる範囲を超えていることから、改めて価格改定を決定した。