昭和電工は17日、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」とビニルエステル樹脂「リポキシ」を6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」が「47円/kg以上」、「リゴラックBMC」が「30円/kg以上」、「リゴラックSMC」が「35円/kg以上」、ビニルエステル樹脂「リポキシ」が「30円/kg以上」、「リポキシSMC」が「キロ40円/kg以上」。「リポキシSMC」以外は、2月の発表に続く今年2度目の値上げ。
昨今の原油、ナフサ、ベンゼンなどの価格高騰を背景に、原材料メーカーによる原材料価格の引き上げが続く中、「リゴラックBMC」「リゴラックSMC」「リポキシSMC」については、原材料のガラス繊維なども需給バランスの変化で価格高騰が続いている。また、包装材料費や物流費、電力コストなども上昇している。
同社はこれまでも、製造や物流の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、これらの外部環境の変動によるコストの上昇を、自助努力のみで吸収するのは極めて困難と判断。今後も製品の安定供給体制を維持するために今回、値上げを決めた。