三菱ケミカルグループは15日、透明蒸着フィルム「テックバリア」PET系について、10月1日受注分から値上げすると発表した。改定幅は「一連あたり300円(12㎛換算)」。
原油・ナフサ等の市況高騰や円安の加速により、粗原料の価格が上昇していることに加えて、ユーティリティー費用、物流費、副資材費といった諸費用の上昇により、事業環境が悪化している。同社グループは、継続的な合理化に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、3月に表明した価格改定に追加するかたちで、値上げを実施することを決定した。