コスモ石油 SAF輸入、タイ・バンチャック社と合意

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2023年12月12日

 コスモ石油はこのほど、タイ・バンチャック社とSAF(持続可能な航空燃料)の輸入に関するフレーム合意書を締結した。

 両社は、製油所部門を中心に長年にわたる技術交流を通じて良好な関係を構築している。今年3月には、コスモエネルギーHDを加えた3社で、脱炭素分野を中心とする共同検討に関する覚書を締結した。①バンチャック社が生産するSAF、バイオナフサ、バイオエタノールのコスモグループへの輸入・活用、②低炭素水素の活用・輸送、③CCUS(CO2の回収・貯留・有効利用)、④潤滑油関連機材を検討領域としており、今回の合意書はその一環となる。

 バンチャック社は2022年9月にタイ初となるSAF製造の事業計画を公表。首都バンコクに位置する製油所において、廃食用油を原料とする日量生産能力1000?のSAF製造プラントを建設し、2024年末頃からの商業開始を予定している。そのSAFの一部を10年間にわたり、コスモ石油へ輸出する計画。コスモ石油は2030年のSAF供給量の目標として年間30万㎘を掲げており、自社生産に加えて調達ソースの1つになる。

 両社は、今後も双方の知見や技術を活かし、検討領域の拡充を進める。加速する脱炭素化に向けてグローバルな連携を図りつつ、カーボンネットゼロの実現を一層推進していく。