世界の原油相場では、WTI原油は3月末に1バレル60ドルを突破、今月8日には昨年11月以来となる64ドル超に達した。
OPEC(石油輸出国機構)の減産に加え、米国のイランやベネズエラへの制裁、リビアの内戦などにより供給量の減少が予測されており、需給の逼迫感から投資マネーの動きが活発化している状況だ。
世界経済に影響を与える米中貿易摩擦やブレグジットの行方が懸念材料だが、結論が先送りされ妥結への期待感が高まっていることも原油相場を押し上げる要因となっている。
昨年のWTI価格は、世界情勢の変調を背景に不安定な動きとなり、10月をピークに高騰したものの年末にかけて急落した。今年に入ってからは、OPECや