山口宇部パワー 西沖の山発電所の新設計画変更を検討

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2019年4月26日

 宇部興産はこのほど、電源開発(Jパワー)、大阪瓦斯(大阪ガス)とともに出資する山口宇部パワー(YUP)が、山口県宇部市西沖の山(宇部興産所有地)で、これまで進めてきた西沖の山発電所(仮称)新設計画に関し、今後、計画変更を検討し、環境影響評価法に基づく環境影響評価手続を休止すると発表した。

 YUPは、20153月の会社設立以来、同計画に関し、発電事業の検討・準備を進めるとともに、環境影響評価法に基づき環境影響評価手続を実施。20189月には、環境影響評価準備書を国に届出、関係地方自治体に送付し、審査を受けてきた。

 しかし今回、大阪ガスがYUPからの撤退を決定したことから、YUPは今後、同計画の変更を検討し、現行の環境影響評価準備書に関しては国に取り下げを願い出ることにした。

 宇部興産とJパワーは、YUPを通じ、最新鋭・最高効率の石炭火力発電所建設の検討を継続することを合意しており、今後、60万kW超々臨界圧発電設備の単機開発へのスケールダウン、および酸素吹石炭ガス化複合発電による商用機開発への計画変更を検討し、最適な発電所計画を策定する。

 宇部興産は、「YUPを通じ、これまで関係各位のご理解、ご支援を得て同計画を推進してきた。関係各位に対し、改めて感謝の意を表すとともに、今後の計画変更に関しても、引き続きご理解とご支援を賜るようお願いする」とコメントしている。