米国のポリエチレン輸出 7月は前年同月比56%増

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2018年10月15日

 貿易統計によると、米国の7月のポリエチレン(PE)輸出は約55万5000tとなった。昨年同月は35万5000t程度だったことから、前年同月比で56%増と大幅に増加した。

 その背景として、シェール由来のエタンクラッカーが昨年後半から立ち上がり始め、誘導品であるPEの生産量が増加し、需要が旺盛な地域に向けて輸出が活発化してきたことが挙げられる。

 1-7月期で見ても、前年同期比31%増の345万4000tとなっており、このペースを維持すれば今年年は600万t前後(昨年は442万1000t)の輸出量になる見込みだ。

 7月の主な輸出先は、

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トクヤマ 半導体関連製品事業の拡大へ台湾に研究所開設

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2018年10月15日

 トクヤマはこのほど、半導体関連製品事業の拡大・競争力向上のための新たな海外拠点として、台湾に研究所を開設したと発表した。

 同研究所は、半導体の微細化・高集積化に伴い半導体メーカーから寄せられるケミカル・マテリアルの高純度化要求に対応するため、新規製品創出に向けた情報収集・マーケティング拠点として運営するとともに、現地の半導体メーカー・研究機関などと共同開発を行う開発拠点としての役割を担う。

 同社は、台湾の研究所と連携することで、つくば研究所・徳山研究所など既存の国内研究拠点についても、いっそう開発力を強化し、スピーディーな新規製品の展開につなげていく考え。

クラレファスニング 防虫機能付き結束バンドを共同開発

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2018年10月15日

 クラレファスニングはこのほど、簡単に着脱ができる「マジックテープ」に防虫機能を付与した結束バンドを、工業用プラスチック製品メーカーで防虫忌避部材も手がけるニックス(横浜市)と共同開発したと発表した。共同特許を出願済み。

 ニックスが「ARINIX」シリーズの商品として販売を開始している。この結束バンドは、マジックテープのラインアップの1つである、両面タイプの面ファスナー「マジックバンド」にアリやクモ類、ムカデ類など、様々な虫が嫌う忌避成分「エトフェンプロックス」を配合したもの。

 エトフェンプロックスの効果により、虫は防虫機能を付与した面ファスナーに触れるのを嫌がるため、通り道に巻くだけで虫の侵入を低減させる。

 防虫機能を付与した面ファスナーの凹凸形状が、忌避成分の効果に影響する表面積を増大させて、効果を高める。「徐放メカニズム(防虫効果をもつ薬剤の表面成分がなくなると、内部から表面に成分が染み出てくる技術)」により、効果の持続性を実現。加工や取り付け・取り外しが容易にできる両面タイプのマジックテープなので、虫の侵入を低減させたい部分にだけ簡単に施工することができる。

 主な使用分野は、配電盤、自動販売機、発電・導電設備などの電気関連、食品工場、保育・介護施設、病院などの衛生関連、その他、木造建築、アウトドア、生活雑貨など。マジックバンドの特長である、対象物に巻き付けて容易に固定する機能はそのままに、高い安全性と防虫忌避効果で、歩行する虫の侵入を防ぐ用途の需要獲得を目指し、初年度に1億円の販売を目指す。

帝人ファーマ 高尿酸血症・痛風治療剤が中国で承認

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2018年10月15日

 帝人ファーマはこのほど、自社創製した高尿酸血症・痛風治療剤「フェブキソスタット」(一般名・中国販売名「非布司他片」、登録商標「FEBURIC(菲布力)」)について、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から輸入薬品承認を取得したと発表した。

 同剤の20mgと40mgの規格に「痛風患者における高尿酸血症治療」の適応が認められた。現地で販売委託契約を締結しているアステラス製薬(中国)と連携し、来年初頭の販売開始に向けて準備を進めていく。

 フェブキソスタットは、世界的に治療薬の種類が少なかった高尿酸血症・痛風治療の領域で、約40年ぶりに同社が開発に成功した医薬品。1日1回の服用で、腎機能が軽度から中等度低下した患者も、用量調節をせずに服用することが可能であることから、中国でも新たな選択肢として、患者の治療に貢献することが期待される。

 中国で実施された疫学調査の結果によると、中国国内の痛風の患者数は全人口の1.1%(約1500万人)。その主因となる高尿酸血症の患者数は、全人口の13.3%(約1億8000万人)に上ると推定されており、治療選択肢の多様化のニーズが高まっている。

 こうした中で、同社はフェブキソスタットをグローバル戦略品と位置づけ、世界第2位の医薬品市場である中国での上市に向けて、2010年からアステラス製薬(中国)と取り組んできた結果、承認を取得するに至った。

 現在、同社は米国や欧州、中国、東南アジア、中東など100以上の国や地域で、フェブキソスタットの独占販売契約を締結し、9月現在、すでに77カ国で販売している。今後もこうしたグローバル展開に注力するとともに、フェブキソスタットの価値向上に向けて臨床研究の支援や疾患啓発などの活動を行い、世界中の患者のQOL向上に貢献していく考えだ。

東洋紡 遺伝子解析装置用試薬を極東製薬と提携し拡販へ

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2018年10月15日

 東洋紡はこのほど、極東製薬工業(東京都中央区)と全自動遺伝子解析装置「GENECUBE(ジーンキューブ)」専用試薬の販売について、業務提携することで合意したと発表した。極東製薬がもつ販売網を新たに活用し、来年1月から専用試薬の拡販を進めていく。

 ジーンキューブは、遺伝子の抽出から増幅、検出までの操作を全自動で行える遺伝子解析装置。検査対象となる血液・組織などの生体試料と、専用試薬などを装置の指示に従ってセットするだけで、自動的に遺伝子検査を行い、最短30分で感染症などの病原因子を特定できる。

 東洋紡は現在、結核・マイコプラズマ肺炎・性感染症などが検査可能な15種類の専用試薬を提供している。一方、極東製薬には、感染症診断向けに微生物検査を行う全国の医療機関に対して広範なネットワークがある。

 今回の業務提携により、東洋紡は迅速な感染症診断に貢献するジーンキューブ専用試薬を幅広く供給することが可能になる。今後は、医療現場のニーズに応じて、感染症診断向けに新たな試薬もラインアップしながら、2022年度中に売上高8億円を目指す考えだ。

三井化学 アンリアレイジの春夏パリコレに素材など協力

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2018年10月15日

 三井化学は、ファッションブランドのアンリアレイジ(東京都港区)が9月25日(現地時間)に「2019春夏パリコレクション」で発表した新作に、マテリアル・アドバイザーとして全面協力した。

 三井化学の組織横断的なオープン・ラボラトリー活動「そざいの魅力ラボ(MOLp)」を通じて実施した。また、スポーツ用品メーカーであるアシックス(兵庫県神戸市)の、オニツカタイガーブランドとの3社コラボモデルにも協力。三井化学は3つの独自素材を提供した。

 ①「SunSensors-MR-8」は、メガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る同社の調光レンズブランド。特殊色素をレンズ自体に練り込むインマスタイプであるにも関わらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちする。今回、色が変わる洋服に付けるボタンやコインなどのパーツとして使用された。

 ②「STABiO」は、同社が開発した世界初のウレタン新素材。植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでのCO2排出削減に貢献する。自動車塗料などに使用されている。パリコレでは、色が変わる洋服に付けるパールやスタッズなどの各種パーツ、靴などに使用された。

 ③「プライムポリプロ」は、同社子会社のプライムポリマーが製造・販売する日本トップシェアを誇るポリプロピレン樹脂。特にバンパーやインパネなどの自動車用途では、グローバルに高いシェアを誇る。三井化学東セロのフィルム加工技術を活用し、フィルムやシート、マイクロスリット糸に加工したのち、色の変わるスパンコールやニットとして使用された。

 アンリアレイジの9度目となるパリコレでのテーマは「CLEAR(クリア)」。光を完全吸収する黒を、その対極にある光を透過する透明へと変化させ、見えない光と見えない色を共存させることで、「色即是空-ALL IS VANITY-」の表現に挑戦した。

 一方、三井化学の素材の感性価値を再発見する取り組みMOLpは、機能的価値を体験価値に昇華すること。プラスチックの新しいエージング表現という観点からアンリアレイジのコンセプトに共感。今年1月に買収したグローバル開発支援企業のアークとともに、アンリアレイジが目指す新しい「色への挑戦」を素材から成形品に至るまで、ものづくりの面から全面的にサポートした。

 

住友化学 関根千津理事が「IEC1906賞」を受賞

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2018年10月15日

 住友化学はこのほど、同社の関根千津理事が国際電気標準会議(IEC)の「IEC1906賞」を受賞したと発表した。

 IECは約80カ国が参加している電気・電子技術分野での国際標準の作成を行う国際的な団体で、1906年に設立。電気・電子技術の標準化活動に大きく貢献した個人や組織を、「IEC1906賞」として表彰している。

 関根理事は、IECでのプリンテッド・エレクトロニクス材料の標準化活動を行っているワーキンググループ「IEC/TC 119 WG2(Materials)」のコンビナーとして、参加国の意見を調整しながら技術的な議論をリード。同ワーキンググループが扱う複数のプロジェクトを的確に管理したことが高く評価された。

 プリンテッド・エレクトロニクスは、IoT社会の実現に欠かせないセンサーネットワークのキーテクノロジーの1つになると見込まれている。プリンテッド・エレクトロニクス材料の特性や耐久性の評価法に関する国際標準化が進めば、材料の利活用が容易になることから、技術展開の幅が広がり、様々な製品の事業化と普及が期待されている。

 住友化学は、総合化学メーカーとして培ってきた知見を生かして、これからも技術を基盤とした新しい価値の創造に貢献していく考えだ。

三菱ケミカル 組織改正(2019年4月1日)

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2018年10月15日

 [三菱ケミカル/組織改正](2019年4月1日)①高機能ポリマー部門パフォーマンスポリマーズ本部に「ソアノール事業部」を設置する②高機能ポリマー部門サステイナブルリソース本部に「ゴーセノール事業部」を設置する③情電・ディスプレイ部門光学フィルム本部に「アセチルフィルム事業部」を設置する④情電・ディスプレイ部門情電・ディスプレイ企画部に「事業推進室」を設置する⑤情電・ディスプレイ部門アセチル本部及び同本部PMI推進部を廃止する⑥高機能ポリマー部門サステイナブルリソース本部サステイナブルリソース事業部をサステイナブルポリマーズ事業部へ改称する。

デンカ 人事(11月1日、12月1日)

2018年10月15日

 [デンカ・人事](11月1日)【情報開発部】▽情報開発部長篠田敏幸▽同部担当部長佐藤眞一(12月1日)【大牟田工場】▽セラミックス研究部グループリーダー田中孝明。

三菱ケミカル 人事(2019年4月1日)

2018年10月15日

 [三菱ケミカル・人事](2019年4月1日)▽高機能ポリマー部門長付情電・ディスプレイ部門長付佐藤昌宏▽同部門パフォーマンスポリマーズ本部ソアノール事業部長杉本卓也▽同部門サステイナブルリソース本部ゴーセノール事業部長鈴木総▽情電・ディスプレイ部門光学フィルム本部アセチルフィルム事業部長今屋隆信▽同部門情電・ディスプレイ企画部事業推進室長宮堂幾太。