住友商事 モザンビーク電力公社向け複合火力が完工

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2018年11月27日

 住友商事とIHIはこのほど、モザンビーク国営電力公社(EDM)向けマプト・ガス焚き複合火力発電所が、契約納期通り完工したと発表した。両社は2016年にEDMとの間で、土木据付込み一括請負契約(EPC契約)を締結した。

 同発電所は、モザンビークの首都マプトから約6km南東に位置する、モザンビーク初のガス焚き複合火力で、発電容量は110MW。

 住友商事がコンソーシアムリーダーとして100%子会社の住商機電貿易と連携しEDMとの折衝窓口や調整役を担い、IHIが主要機器であるガスタービンや発電機を供給し発電所全体を取りまとめた。

 受注額は約170億円で、資金は国際協力機構の円借款により賄われている。完工後2年間の保証期間を受け持つとともに、IHIは6年間の長期保守契約をEDMと締結し、完工後も日本の質の高い保守サービスで発電所の運用を支援していく。

 モザンビークは天然資源産出国として世界各国から注目されており、高い成長率で経済成長を続け、それに伴い電力需要も年率10%と非常に高い割合で伸びている。完工に伴い、成長著しい首都マプト地区への電力供給を開始し、モザンビーク発展の一翼を担っていく。

丸紅 溶融硫黄の長期供給で中国大手肥料と覚書を締結

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2018年11月27日

 丸紅はこのほど、中国の大手肥料製造・販売会社である湖北祥云(集团)化工股份(湖北祥云社)と、溶融硫黄の長期供給に関する覚書を今月7日に締結したと発表した。

 湖北祥云社は、肥料の原料として固形硫黄を中国国内より調達しているが、環境問題への意識の高まりを受け、溶融硫黄へ原料転換を推進する。

 丸紅は40年以上、溶融硫黄の販売を行っており、中国でも沿岸部の需要家向けに供給をしてきた。物流面の制約から、内陸部の需要家への溶融硫黄の供給は従来困難だったが、丸紅が出資する硫酸製造・販売会社である、江蘇震宇化工(江蘇震宇社)を物流基地として活用し、丸紅の輸送機能を増強することにより、中国内陸部への供給を実現する。

 丸紅は、湖北祥云社への溶融硫黄の供給を契機とし、揚子江内陸部の需要家への溶融硫黄の供給を拡大させ、環境に配慮したビジネスを推進していくとともに、中国での農業、化学工業の発展に貢献していく考え。

LGイノテック 自動車用スリムラインLED照明を開発

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2018年11月27日

 韓国LGグループの関連会社で材料・部品メーカーのLGイノテックは26日、自動車用のライン照明モジュール「ネックスライド-L(Nexlide-L)」を開発したと発表した。

自動車用超スリムライン照明 「ネックスライド-L」
自動車用超スリムライン照明 「ネックスライド-L」

 同製品の特長の1つは薄さで、幅3mmのスリムなラインで明るくて均一な光を発する。品質と量産性テストを終え、顧客企業の注文に応じてオーダーメイドで設計・供給する体制を整えた。

 LGイノテックは、独自に開発した 「LED発光構造設計技術」を採用し、超スリムライン照明「ネックスライド-L」を開発。同技術は、本来は点であるLEDを線や面の形にして均一に光るようにする先端技術である。

 同製品は、その明るさの均一性により、自動車デザインの完成度を高めるのに適しており、デザインコンセプトに応じて直線、曲線、波がたなど様々な模様を制限なく多様な長さで作ることができる。

 また、用途と装着位置に応じてカラーや明るさをオーダーメイドで製作できるため、制動灯や補助制動灯(Center High-Mounted Stop Lights=CHMSL)は赤色、方向指示灯とサイドミラーランプは黄色、ポジションランプは白色というように多様な設計が可能だ。

 特に、同製品がもつ輝度7500ニット(cd/㎡)は、十分な明るさが要求される制動灯の用途に適する。同社は、今回の「ネックスライド-L」の開発で、自動車用LED照明のラインアップを一層強化した。

 ヘッドライト、昼間走行灯(DRL)、ポジションランプ、方向指示灯、サイドミラーランプ、後尾灯(制動灯)、CHMSLなど外装用LEDだけでなく、ルームランプ、計器盤など内部用のLEDまで計20種類のパッケージ・モジュールのフルラインアップを取り揃えた。

 LGイノテックは、技術特許とともに生産設備、品質管理の基盤も整えており、関連特許だけでも215件に達する。今回の「ネックスライド-L」の開発で、グローバル自動車用LED市場の攻略に向け、さらにスピードアップを図る。

BASFジャパン 茅ケ崎に建設化学品事業の本部を開設

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2018年11月26日

 BASFジャパンはこのほど、神奈川県茅ケ崎市に、日本の建設化学品事業の本部として、「コンストラクション・コンピテンシーセンター」を開設したと発表した。同センターの設立により、建設業界の顧客へ提供するBASFのイノベーションとサービスを、さらに向上させる。

茅ケ崎市に開設した「コンストラクション・コンピテンシーセンター」
茅ケ崎市に開設した「コンストラクション・コンピテンシーセンター」

 BASFジャパン建設化学品事業部の池田尚浩執行役員によると、前身の茅ケ崎技術開発センターでは長年、コンクリートに関する様々な研究テーマについて、知識や最善の方法を業界の専門家と共有してきた。

 この信頼とイノベーションを継承し、業界でのリーディングポジションを高め、建設産業に向けた高品質な製品やソリューションの提供をするため、茅ケ崎技術開発センターをコンストラクション・コンピテンシーセンターとして、新たにスタートさせたという。

 また、同センターをBASFの建設化学品事業部の本部として定め、日本全国16カ所の生産拠点と、販売子会社のポゾリス・ソリューションズのオペレーション業務を統括する。

 池田執行役員は「セールスやマーケティング、カスタマーサービス、研究開発、生産管理などの機能を統括することで、業務効率が向上する」と述べ、引き続き設備投資を行っていく方針も示した。

 BASFは2016年に建設化学品事業部に新たな研究開発チームを設置し、昨年はポゾリス・ソリューションズを設立した。今年は革新的混和剤「マスターレオシュア」と、トンネル建設のソリューション「マスターロック」を上市している

石油化学工業協会 10月のMMAモノマー国内出荷は1万5000t

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2018年11月26日

 石油化学工業協会が22日に発表した10月のMMA(メタクリル酸メチル)の需給実績によると、モノマーの国内出荷は前年同月比31%増の1万5047t。ポリマーの国内出荷は、

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汎用4樹脂 10月の国内出荷は3品目が増加か前年並みに

2018年11月26日

 業界筋によると、10月の汎用4樹脂の国内出荷は、高密度ポリエチレン(HDPE)とポリプロピレン(PP)が前年同月比でプラス、低密度ポリエチレン(LDPE)は前年並み、ポリスチレン(PS)はマイナスとなった。

 ポリオレフィンは引き続きフィルム分野でマイナスが続いている一方、LDPEではラミネート分野など、HDPEでは射出成形分野や中空成形分野などの出荷が増加し、前年並みあるいはプラスとなった。

 PPは

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帝人フロンティア ドイツの展示会にスポーツ機能素材を出展

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2018年11月26日

 帝人フロンティアは、ドイツ・ミュンヘンのミュンヘン見本市会場で28∼29日に開催される、スポーツ機能素材を中心とした素材展示会「Performance Days」に出展する。

 9回目の出展となる今回は、「デルタ」シリーズを中心に、スポーツウェアに必要な高い機能性と、日常の着用快適性や風合いのよさ、ファッション性を兼ね備えたハイブリッド素材を提案する。主なプロモート素材は、「デルタ」「デルタフリーモ」「フリーモPRO」「オクタ」、地球環境にも配慮した「ソロテックス」や非フッ素撥水加工素材など。

 主力素材のデルタは、物性・機能・品位の高次元融合を実現した素材。緻密でフラットな特殊構造により防風性を高め、生地表面の糸の引っかかりや引きつれを防ぐ。ソフトな風合いと高耐久性、ストレッチ性、UVカット、防透性などの多くの機能性を兼ね備えている。

 また、同シリーズとして開発されたデルタフリーモは、今までにない新しい質感のスウェット素材。特殊四層編地構造により、肉厚でありながら軽量嵩高(かさだか)性とソフトな風合いを備える。

 フリーモPROは、生地表面に優れた撥水機能、裏面に吸水機能を併せもつ次世代快適スウエット素材。「デルタフリーモ」をベースに、撥水加工を施した従来商品の課題であった汗による不快感を解消し、軽い雨や泥はねなどを弾き、汗じみを目立たせない機能を付与した。