JXTGエネルギー スクリーン用の透明フィルムに飛散防止機能を付加

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2018年12月20日

 JXTGエネルギーはこのほど、飛散防止機能を新たに付加したスクリーン用透明フィルム「カレイドスクリーン」のフロントタイプの販売を開始した。「カレイドスクリーン」は、独自のナノテクノロジーを活用したスクリーン用透明フィルムとして、「透明性が非常に高い」との評価を得ている。

カレイドスクリーンのフロントタイプ
カレイドスクリーンのフロントタイプ

 従来、ガラスなどの透明な板に映像を投影することは難しいとされてきたが、同製品をガラス面などに貼り合わせることにより、スクリーンとして活用することが可能になり、これまでさまざまなイベントの空間演出に使用されてきた。

採用例 名古屋テレビ塔
採用例 名古屋テレビ塔

 東京タワーや名古屋テレビ塔などの商業施設、スポーツ大会の開会式での空間演出に採用され、また、情報表示を目的としたサイネージ用途としても展開している。

 「カレイドスクリーン」のフロントタイプは、スクリーン前面に映像を投射するタイプ。販売を開始するにあたり、高い透明性や映像の鮮明さに加え、「さらに安全・安心に使用したい」という顧客ニーズに対応し、飛散防止機能を新たに付加した。

 JIS規格を満たす同製品は、地震などの災害時にガラスが割れた場合でも破片の飛散・落下を防止し、二次災害を軽減させる効果も期待できる。

イベントのイメージ
イベントのイメージ

 なお、東急不動産ホールディングス本社ビルで開催される、プロジェクションマッピングイベント「Aoyama Luminous Noel」に、同製品が採用された。ヘキサゴンジャパンが手掛けるイベントでは、クリスマスをイメージした映像が今月2日まで上映されている。

 同社は、技術立脚型事業の一つである機能材製品の開発・展開を通じて、顧客の多様なニーズに対応していく。

三菱商事 英国で炭素繊維の再資源化事業参画に合意

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2018年12月20日

 三菱商事はこのほど、独・イーエルジー・ハニエル社(ELG)から、炭素繊維の再資源化事業会社であるイーエルジー・カーボン・ファイバー社(ECF)の株式25%を取得し、事業参画に合意した。

 炭素繊維は日系メーカーが約7割の製品供給を担うわが国を代表する先端素材。鉄の4分の1の重量ながら、強度は10倍以上を有する素材として、高強度かつ軽量な素材を必要とする航空機、風力発電などの産業で活用されている。

 また、内燃機関車の排ガス削減や電気自動車の航続距離延長を課題とする自動車業界では、車体のマルチマテリアル化による軽量化が重要な課題となっており、今後、炭素繊維のニーズがさらに高まると見られている。

 世界の炭素繊維の市場規模は、現在の年間約6万tから今後年率10%程度の成長が見込まれているが、より広範な普及を進めていくには生産コスト低減が課題となる。

 ECFは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の端材などを再資源化する独自の技術とノウハウをもつ英国の製造販売会社。世界で初めて商業生産ベースで二次加工(リサイクル)炭素繊維の安定生産を実現し、自動車産業や電子材料産業向けなどに供給している。

 ECFはこれまで最終処分が困難であったCFRPの端材などを再資源化することで、サステナブルな素材の提供に貢献する。また、生産コスト低減を実現し、競争力ある素材を安定的に市場に提供することで、わが国の基幹産業である自動社業界が直面する課題の解決を目指す。

 三菱商事は、今回の事業参画により、ECFのグローバルな事業展開とリサイクル炭素繊維の安定供給を確立し、持続可能な産業発展と低炭素社会の実現に向け貢献していく。

塩ビ樹脂 11月の総出荷は好調を継続し国内外で前年比増

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2018年12月20日

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が19日に発表した需給実績によると、11月の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年同月比2%増の15万300tと引き続き好調だった。

 国内出荷は1%増の9万6400tと、2014年3月(9万8917t)以降では前月に続く2番目に高い水準で推移。輸出も5%増の5万3800tと2カ月連続で前年を上回り、総出荷量は、国内外の好調を受け2カ月連続で前年の水準を上回った。

 国内出荷を用途別で見ると、硬質用は

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住環境研究所 Webサイトをリニューアルし利便性を向上

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2018年12月20日

 積水化学工業・住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所は、27日から消費者向けのWebサイト「くらしとすまいラボ」をリニューアルする(新URL:https://www.sekisuiheim.com/kurasuma/)。

 くらしとすまいラボは、これから住宅取得を検討するか、より良い住空間・住環境を目指したいという生活者向けに、その成果をより身近なかたちで情報提供することを目的としたもので、2016年2月にサイトをオープンした。

 直近の研究レポートを定期的に更新してきたが、サイトオープン以来2年が経過し、スマートフォンの活用などユーザーの利用環境が大きく変化したことから、今回、大幅なリニューアルを行い、内容も充実させることで閲覧者の利便性を高め、暮らしの改善や家づくりのヒントになるよう刷新した。

 基本コンセプトは、暮らしの「テーマ」で考える、家づくり。リニューアルのポイントとして、①独自の調査データに基づく、住まいを考える上でのヒント集②より幅広い検索ニーズに応えるコンテンツを挙げている。

 同社は設立以来40年余り、生活者の視点をベースとした住宅と住環境に関する調査と研究を主業とし、それら調査に基づいた情報を広く発信。近年では、「さまざまな家族にとって最適な住環境とは?」をテーマに調査・分析を重ねてきた。

東海カーボン 子会社の四輪ブレーキ用摩擦材事業を譲渡

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2018年12月20日

 東海カーボンは19日、連結子会社の東海マテリアルが保有する摩擦材事業の一部を、エムケーカシヤマ(長野県佐久市)に譲渡することで合意したと発表した。

 同社の摩擦材事業は、一般焼結材・ペーパー材料・摺動材料・自動車用・鉄道用・産業機械用レジン材など幅広い摩擦材製品を取り扱っている一方で、成長戦略の実現に向け、事業ポートフォリオの再構築を検討してきた。

 今回、より高い成長が見込まれる産業用ロボット、風力発電分野向けの電磁ブレーキ用摩擦材などに経営資源を集約するため、四輪ブレーキ用事業から撤退することとし、その一環として「四輪補修市場向けブレーキ関連製品の製造・販売に関する事業」を譲渡することになった。なお、事業譲渡日は来年4月1日。

出光興産 役員人事(2019年4月1日)

2018年12月20日

[出光興産・役員人事](2019年4月1日)▽代表取締役副社長執行役員製造技術、エネルギーソリューション、技術商品担当岡田智典▽取締役副社長執行役員石油化学、高機能材、知財・研究、ベトナムプロジェクト担当松下敬▽取締役専務執行役員人事、情報システム、総務、内部統制担当兼安全環境本部長兼品質保証本部長新留加津昭▽副社長執行役員資源、経営企画、渉外・広報、ESG、法務担当丹生谷晋▽常務執行役員経理・財務担当鷺島敏明▽同役員石油化学担当本間潔▽顧問丸山和夫。

 

積水化成品 欧州・自動車部材メーカーの株式取得で合意

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2018年12月20日

 積水化成品工業は19日、欧州6カ国に製造拠点などを展開する自動車部材メーカーのプロシートグループ(8社)の株式を取得することで合意したと発表した。

 プロシートグループの発行済株式などを、積水化成品の子会社セキスイ・プラスチックス・ヨーロッパが、レクティセル社などから取得することにより、積水化成品が実質的にプロシートグループの75%を保有することを取締役会で決議し、株式売買契約などでレクティセル社と合意したもの。

 プロシートグループは、欧州6カ国(ドイツ・フランス・英国・スペイン・チェコ・ポーランド)に製造拠点を持ち、自動車部材(シート用クッション材やヘッドレスト、アームレストなどのトリムパーツ、発泡成形品)を欧州自動車メーカーに供給する、自動車メーカー系列に属さない独立系のリーディングカンパニー。

 今回、同グループを傘下に収めることで、積水化成品の主力製品「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)など、自動車部材の欧州での拡販スピード加速と、同グループ取り扱い自動車部材全般の積水化成品のチャネルを活用した日系自動車メーカーへの展開を推進していく。

 積水化成品は、2016年度からの3カ年中期経営計画「Make Innovations 60」の中で、工業分野の売上比率アップとグローバル拡販のスピードアップに取り組んでおり、自動車分野、家電IT分野での事業拡大を続けている。

 特に、自動車部材に関しては、同社の主力製品の1つである「ピオセラン」が、シート芯材や下肢部衝撃吸収材などとして日本・米州の日系自動車メーカー各社向けを中心に順調に採用実績を拡大しており、さらなる拡大を目指し欧州自動車メーカーへの展開を図っていた。

 自動車業界は、自動運転やNEV(新エネルギー車)化など大きな変革期を迎えており、その部材に関しては、軽量化や断熱性付与など環境への負荷低減に貢献する素材へのニーズがますます高まっている。

  今回の買収により、積水化成品とプロシートグループの異なる技術の融合と、グローバルな自動車メーカー各社との強固な連携を目指す。現行の自動車部材にとどまらず、電気自動車などのNEV向け軽量構造部材について、社会のニーズに的確にマッチする提案力・開発力・提供力をいっそう強化していく考えだ。

JSR 人事(2019年1月1日)

2018年12月20日

[JSR・人事](2019年1月1日)▽JSR NORTH AMERICA HOLDINGS,INC.社長兼JSR LIFE SCIENCES,LLC社長、常務執行役員、ライフサイエンス事業、北米事業統括担当、ライフサイエンス事業部長兼JSR Micro,Inc.社長エリック ジョンソン▽技術企画部長、執行役員、生産・技術副担当、SSBRグローバル生産統括部長高橋成治▽解技術企画部長伊藤泰弘▽物流統括部長竹内信弘▽解物流統括部長國井夏。