JSRは20日、デジタル技術を活用した事業創出をさらに加速させるため、投資子会社(合同会社)を設立すると発表した。
具体的には、デジタル技術を中心とするスタートアップへの投資をグローバルに行う新会社「JSR Active Innovation Fund 合同会社」を10月1日付で設立。同社による投資活動は、当初30億円規模からスタートして最大100億円までを想定している。
デジタル化の急速な進展と、スタートアップが次々と生み出すイノベーションにより、市場構造は今後大きく変化していくことが予想され、すべての企業が産業分野にかかわらずデジタル技術を活用した新しい事業モデルを産み出し、事業化していく必要に迫られている。
JSRは、シリコンバレーを拠点とするカーボン社(Digital Light Synthesis技術を発明し、迅速な量産を可能とするデジタルマニュファクチャリングを実現)への投資をはじめ、すでに革新的な技術、事業モデルを有するスタートアップへのグローバルな投資活動を積極的に行っている。
今回、合同会社を通じたさらなる戦略的な投資により、新たな事業創出を加速させ、スタートアップが生み出す革新的な技術および事業モデルと、JSRがこれまで培ってきた知見を組み合わせることで社会に新しい価値を提供する。JSRは同活動を通じて、スタートアップを戦略的パートナーとして支援するとともに、投資先企業との協業をさらに拡大していく。