住友化学 愛媛工場のメチオニン新プラントが完成し竣工式開催

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2018年10月5日

 住友化学は4日、愛媛工場(愛媛県新居浜市)で新プラントの竣工式を行ったと発表した。竣工式には、愛媛県の中村時広知事や新居浜市の石川勝行市長をはじめ、プラント建設会社などから多数の関係者が出席した。

 新製造設備は、同社として国内最大級の投資額となる飼料添加物メチオニン製造設備1系列(約10万t/年)。試運転を経て、まもなく商業生産を開始する予定だ。

 メチオニンは、動物の体内で合成することができない必須アミノ酸の1種。トウモロコシなどを主原料とするニワトリの飼料は、メチオニンが不足していることが多いため、鶏肉や鶏卵の生産性向上を目的に、メチオニンが飼料添加物として広く使用されている。

 メチオニン市場は、足元では年率6%程度で成長しており、引き続き同程度での伸びが期待されている。今回の新設で、既存設備と合わせた生産能力は、年産約25万tとなる。

 住友化学グループは、増強後の拡販を確実に達成するため、販売体制を強化し、グローバルな供給網を構築してきた。また、昨年4月から実施している伊藤忠商事との販売提携についても計画どおりに進捗中とのこと。

 住友化学は、高い成長が見込まれるライフサイエンスを重点分野の1つと位置づけ、事業の拡大を進めている。今回の増強により、同社はメチオニン事業で、アジアのリーディングカンパニーとしての地位をいっそう強固なものとし、世界規模での食糧の安定供給に貢献していく。

日本触媒 ベルギーでアクリル酸設備などの完工式を開催

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2018年10月5日

 日本触媒は4日、ベルギー子会社の日本触媒ヨーロッパ(NSE)が、2日に同国アントワープ州にあるNSE敷地内で、新増設備の完工式を行ったと発表した。

 式には林肇在ベルギー特命全権大使をはじめ、ベルギーのピーター・ドゥ・クレム国務長官ら、関係者約100人が出席した。

 新増設された設備は高吸水性樹脂(SAP)製造設備の増設(10万t/年)と、その主原料となるアクリル酸(AA)製造設備の新設(10万t/年)で、今回の設備投資額は約3億5000万ユーロ。SAPの生産能力は既存能力6万t/年と合わせて計16万t/年となった。

 完工式に列席した日本触媒の五嶋祐治朗社長は「従来NSEではSAPのみを生産していたが、今回新たにAAプラントを建設したことにより、AA・SAPの垂直統合の強みを最大限発揮できるようになった」と述べた。

 同社グループのコア事業の1つであるSAPは、紙おむつの原料としてグローバルで需要が堅調に伸びており、欧州でも中欧・東欧圏を中心に堅調な伸びが見込まれている。その需要に適切に対応していくため、今回、SAP生産設備を増強することで欧州市場での供給体制を拡充した。

 また、SAPの主原料AAの生産設備を新設したことで、欧州での原料からの一貫生産体制が整った。これにより、SAPのグローバルな安定供給体制をさらに強化する。

 なお、今回の新増設により同社グループが保有するAAとSAPの生産能力(2018年末の見込み)は、AAが88万t/年、SAPが71万t/年となる。同社は、今後もSAPトップサプライヤーとしての地位をより強固にしていく考えだ。

三井化学 3製品でグッドデザイン賞を初受賞

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2018年10月4日

 三井化学は3日、日本デザイン振興会が主催する「2018年度グッドデザイン賞」を、同社の3製品が受賞したと発表した。同社がグッドデザイン賞を受賞するのは初めて。

NAGORI樹脂製のビアタンブラー
NAGORI樹脂製のビアタンブラー

 受賞したのは、海のミネラルから生まれたイノベーティブ・プラスチック「NAGORI樹脂」、次世代アイウエア「TouchFocus」、体験型デジタルショーケース「Touch The TouchFocus」の3製品。このうちNAGORI樹脂とTouchFocusの2点は、今年度のグッドデザイン賞の中でも特に優れた100件のみが選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」にも選出された。

 製品の独自性、提案性、審美性、完成度などを基準に、今年度のグッドデザイン賞は、全1353件が受賞した。なかでも「ベスト100」に選ばれるのは、今日のデザイン水準を高めるに相応しく、これからのモデルとなるデザインとして位置づけられるもの。同社2製品のデザインが高く評価された。なお、受賞した同社製品は、東京・大阪・神戸で展示される。

 ▼「私の選んだ1品2018-2018年度グッドデザイン賞審査委員セレクション」、日時:10月3日~11月4日、午前11時~午後7時、会場:GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区)、同社展示品:NAGORI樹脂とTouchFocus。

 ▼「『Living&Design』住まいと暮らしのリノベーション TOTAL INTERIOR」、日時:10月10~12日、午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)、会場:大阪・南港ATCホール、展示品:NAGORI樹脂。

 ▼「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018-2018年度グッドデザイン賞受賞展」、日時:10月31日~11月4日、午前11時~午後7時、会場:東京ミッドタウン(東京都港区)、展示品:受賞3製品。

 ▼「GOOD DESIGN AWARD 神戸展」、日時:11月23日~12月24日、会場:神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区)、展示品:NAGORI樹脂とTouchFocus。

クラレ 企業広告キャンペーンCMの第2弾を放映

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2018年10月4日

 クラレは企業広告キャンペーンの一環として、新テレビCMを10月1日からオンエアした。今年スタートした「クラレの真ん中(ハート)を知る時が来た」をメインコピーとする、企業広告の第2弾。引き続き、米国人女優のシャーロット・ケイト・フォックスさんが同社の社員役を演じる。

 CMでは、クラレという会社の真ん中、つまり社員1人1人の心(ハート)の中にある「自分たちが生み出した素材のチカラで地球、人間、社会に貢献したい」という熱い思いを、シャーロットさんが他の社員と触れ合う過程で見つけていく。

 今回は「食品ロス」編。会社帰りにクラレ社員のシャーロットさんと松本麻衣さんが焼肉店で食事をする。松本さんは、「食品ロスを素材のチカラでなくしたい」という仕事にかける熱い思いをシャーロットさんに打ち明ける。それが松本さんの「真ん中」だと気づいたシャーロットさんは「クラレハート」を手に、「それが麻衣の真ん中なのね」と笑顔で応える。

 このキャンペーンでは、クラレグループが事業を通じて環境・社会問題の解決に貢献していることを理解してもらうとともに、グループ全体が、そんな熱い思いを持った「人」の集まりであると知ってもらえることを願っている。

 第1弾では、クラレ社員になったシャーロットさんが、自分が入社した会社がいちばん大切にしているものを知るために、岡山県倉敷市にある同社の「くらしき研究センター」を訪れるという内容だった。

宇部興産 組織改正(10月1日)

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2018年10月4日

 [宇部興産/組織改正](10月1日)【化学カンパニー】▽化学生産本部①宇部ケミカル工場▽「化成品製造部」の「工薬製造グループ」を「ファイン・工薬グループ」に改称する▽「化成品製造部」 の「ラクタム・工薬生産技術グループ」を「ケミカル生産技術グループ」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」を「機能品製造部」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」の「ファイン・高純度製造グループ」を「高純度製造グループ」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」の「ファイン・高純度生産技術グループ」を「高純度生産技術グループ」に改称する②千葉石油化学工場 ▽「品質管理グループ」を新設する【エネルギー・環境事業部】①「企画管理部」の「西沖石炭火力推進プロジェクト」を廃止し、「技術・環境安全部」に「コールセンター事業再編プロジェクト」を新設する②「技術・環境安全部」のバイオマスグループを廃止し、「再生エネルギー事業推進プロジェクト」を新設する。

日本ゼオン 光学フィルムの原反生産能力増強を決定

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2018年10月3日

 日本ゼオンは2日、富山県高岡市にある光学フィルム工場の原反製造ラインでの、「ゼオノアフィルム」の生産能力増強を決定したと発表した。

 増強を行うのは、同社グループ企業で製造子会社であるオプテスの北陸工場高岡製造所を予定。来年10月の稼働開始を目指す。

 日本ゼオンの溶融押し出しフィルムであるゼオノアフィルムは、各種ディスプレイ向けの光学フィルムで、同社が独自のポリマー設計技術を用い開発した熱可塑性プラスチック(シクロオレフィンポリマー)を、世界初となる溶融押出法により生産している。

 同製品は、シクロオレフィンポリマーの特性である高い光学特性と優れた寸法安定性を持ち、高精細が求められるモバイル機器や大型テレビを中心とした用途で需要が拡大している。こうした需要拡大の流れを受け、同社は今回、モバイル機器向け光学フィルムの原反生産能力増強を決定した。

宇部興産 品質検査不適切行為で2件の補充調査を完了

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2018年10月3日

 宇部興産は2日、品質検査上の不適切行為に関し、調査委員会から提言を受けていた2件の補充調査が9月28日に終了したと発表した。今回の補充調査の結果をもって、調査委員会の提言を受けた品質検査上の不適切行為に関する一連の調査を完了した。

 補充調査のうち、1件目は調査対象外のグループ会社のうち、製品の製造を行っており、同社の関与が大きい海外を含めたグループ会社10社(海外8社、国内2社)、2件目は不適切行為の可能性を示唆するメールなどに対して実施した1社が対象となった。

 調査結果では、1件目は宇部コーポレーションヨーロッパ(スペイン)、2件目は宇部マテリアルズ千葉工場の2事案が不適切行為に該当した。すでに顧客に事実の内容を具体的に知らせており、現時点で製品の品質や安全性に関して問題があるとの指摘は受けていない。

 同社は今後も、再発防止策を着実に実行し、同社グループでのガバナンスの向上と顧客との契約の遵守を含め、品質マネジメントシステムを確実に運用することで、関係各位の信頼回復に努めていく考えだ。

三井化学 第3回「Do Green活動」をインドで実施

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2018年10月3日

 三井化学はこのほど、第3回「Do Green活動」をインドで実施したと発表した。この活動は同社の植物由来製品の原料を生産する農家と、その周辺地域が抱える社会的な課題解決に貢献していくもの。

 第3回目となる今回は同活動に共感し、賛同した韓国のレンズメーカーであるケミレンズと共同で実施。昨年11月10日から8日間と、今年6月27日から3日間の2回活動した。

 まずはインドのマディヤプラデーシュ州ジャブア郡で、周辺住民や子供たち1011人を対象に検眼のほか、目の治療やケアにより失明を防ぐことを学ぶ「目の健康活動」を行った。この調査により、247人がメガネを必要としたことから、再訪問の際に処方箋をもとに、個別に作成したメガネを配布し、労働や学習の環境改善に役立ててもらった。

 同社グループは「Do Green」と名付けた植物由来製品を開発している。「Do Green MR‐60」や「MR‐174」は、世界初の植物由来素材による視力矯正用高屈折率レンズ材料で、従来のレンズに比べCO2を約14%削減することができる。

 また、JORA(日本有機資源協会が認定する環境商品)とUSDA(米国農務省が認定する植物由来製品)のバイオマス製品認定を取得しており、従来の化石原料由来レンズ材料と同等レベルの品質を確保している。

 同社では今後もDo Greenなどを通じて、SDGsに掲げられている社会課題の解決に貢献していく。