クラレ 「ジェネスタ」が「ベストパートナー賞」の金賞に

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2019年2月28日

 クラレはこのほど、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」が日本サーモスタットの自動車用冷却系部品の開発に多年にわたり貢献したとして、同社から「ベストパートナー賞」の金賞を受賞したと発表した。

 クラレは世界的な自動車用冷却部品メーカーである日本サーモスタットに「ジェネスタ」を販売している。今回の表彰は、高品質な材料を安定・継続的に供給し、かつ部品の開発段階でCAE解析や成形技術を駆使した迅速・的確な技術サービスを提供して、同社の開発に貢献したことが評価された。

 CAE解析とは、設計した製品を実際に作る前段階で、パソコンで「シミュレーション」 ができる技術のこと。クラレは金型中の樹脂の流動解析や製品の応力解析などを実施して、顧客の製品開発をサポートしている。

 1月29日に開催された日本サーモスタット主催の「新春賀詞交歓会」に、池森洋二ジェネスタ事業部長らが出席し、表彰状を授与された。同社は今後も、技術サービスに磨きをかけ、顧客のモノづくりに材料プラスアルファの提案力で応えていく。

帝人 米社を買収し航空・宇宙用途で炭素繊維事業を拡大

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2019年2月28日

 帝人は27日、航空・宇宙用途向けに高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売する米国のレネゲード社(オハイオ州)の全株式を、今年4月をめどに取得し完全子会社化すると発表した。プリプレグとは、炭素繊維シートに樹脂を染み込ませたもの。

 今回の買収により、エンジン部材などへの適応が可能な、未来の最新鋭航空機に向けたラインアップとなる高耐熱性プリプレグを獲得でき、これまで以上に幅広い潜在ニーズへの対応が図れるようになる。同時に、同社が蓄積してきた炭素繊維や中間材料のノウハウや評価設備、販売チャネルなどを活用することで、レネゲード社製品のより幅広い展開が可能となり、航空・宇宙用途向け炭素繊維事業のグローバル展開をよりいっそう強化していく。これらの施策を通じ、2030年近傍までに同用途で年間9億ドル超の売上を目指す。

 レネゲード社は、1993年創立の樹脂メーカーを母体とし、2007年に設立された航空・宇宙用途向け高耐熱熱硬化プリプレグメーカーで、耐熱性樹脂には高いノウハウをもつ。特に、技術的に難しいとされる低毒性原料を用いたポリイミド樹脂による、高耐熱性と熱サイクル耐性に優れるプリプレグの製造が特徴。欧米をはじめとする航空機メーカーや航空機エンジン関連メーカーなどから高い信頼と採用実績を得ている。

 一方、帝人グループは炭素繊維事業では、特に航空機分野に注力しており、炭素繊維原糸からCFRP(炭素繊維複合材料)に至るまでのラインアップを拡充し、用途開発を強力に推進する。先ごろは、米国・ボーイング社の一次構造材向けに認定された熱可塑性プリプレグなど、将来の最新鋭機に向けた、新たな中間材料や工法の開発に積極的に取り組んでいる。

三菱ケミカル 役員人事①(4月1日)

2019年2月27日

[三菱ケミカル・役員人事①](4月1日)▽代表取締役常務執行役員技術部、各事業所、生産技術部、環境安全部、品質保証部、設備技術部所管福田信夫▽取締役MMA部門長、常務執行役員佐々木等▽取締役、同役員情電・ディスプレイ部門長瀧本丈平▽取締役(基幹システム統合プロジェクト担当)、同役員経営管理部、経理部所管長田雅宏▽取締役、三菱ケミカルホールディングス執行役常務経営戦略部門分担経営戦略部門長池川喜洋▽退任(取締役専務執行役員高機能成形材料部門長)執行役員三菱ケミカルアメリカ社長兼CEO三菱ケミカルホールディングスアメリカCEOスティーブ・ユーリック▽同(取締役三菱ケミカルホールディングス代表執行役副社長)、三菱ケミカルホールディングス取締役大陽日酸取締役小酒井健吉▽同(代表取締役常務執行役員技術部、各事業所、生産技術部、環境安全部、品質保証部、設備技術部所管)、三菱ケミカルホールディングス代表執行役専務情報システム室、生産技術室分担生産技術室長大久保和行▽同(取締役専務執行役員石化部門長同部門基礎化学品本部長)顧問岡本純一▽常務執行役員情電・ディスプレイ部門部門長付高機能ポリマー部門部門長付佐藤昌宏▽執行役員同部門光学フィルム本部アセチルフィルム事業部機能フィルムセンター長仁木英文▽同役員営業改革推進室長、大阪支社長野澤佳隆▽ 同役員開発本部大阪研究所長加藤邦泰▽同役員技術部副部長高機能ポリマー部門高機能ポリマー企画部部長付宮忠司▽同役員技術部 熊本工場長勝浦章夫▽同役員滋賀事業所長木林孝夫▽同役員岡山事業所長神野光男▽同役員同事業所事業所長付勝田一▽同役員、経理部長小久保弘之▽同役員広報部長三菱ケミカルホールディングス執行役政策・渉外室、広報・IR室(広報)分担広報・IR室長羽深成樹▽同役員三菱ケミカル(中国)管理董事長総経理齊川学▽常務執行役員石化部門長、同部門石化基盤本部長半田繁▽同役員炭素部門長飯田仁▽同役員高機能化学部門長江口幸治▽同役員、高機能フィルム部門長同部門包装フィルム本部長同部門工業フィルム本部長江川洋介▽同役員環境・生活ソリューション部門長小野貴弘▽高機能成形材料部門長同部門炭素繊維複合材料本部長、常務執行役員岡田幹士▽同役員経営企画部、マーケティング部、各支社、営業改革推進室、情報システム部、各リージョナルヘッドクオーター所管白上博能▽解兼炭素部門長、常務執行役員化学品管理部、輸出管理部、購買部、物流部所管西谷悌二郎▽同人事部、労制部、人材・組織開発部所管、同役員コンプライアンス推進統括執行役員総務部、法務部、広報部、内部統制推進部所管片山博史▽常務執行役員人事部 所管中田るみ子▽MMA部門MMA・Asia本部機能樹脂事業部長、執行役員同部門・同本部長黒川聡▽新エネルギー部門新エネルギー戦略企画部長、同役員三木崇利▽経営企画部長、同役員葛城俊哉▽開発本部長研究推進部長、同役員華房実保▽生産技術部長、同役員佐藤晴基▽退任(執行役員横浜研究所瀬戸山研究室長)エグゼクティブ・フェローScience & Innovation Center Setoyama Laboratory所長瀬戸山亨▽同(同役員情電・ディスプレイ部門情報電子本部長)三菱ケミカル物流取締役常務執行役員ソリューション営業本部長(包装・資材事業本部、ベトナム駐在員事務所掌理)相川幹治▽同(執行役員経営管理部長)ダイヤリックス取締役保険事業本部長片山義敬▽同(同役員三菱ケミカルアメリカ社長兼CEO)同社デニス・トライス▽同(同役員広報部長三菱ケミカルホールディングス広報・IR室長)同社政策・渉外室長、同社執行役員髙阪肇▽同(常務執行役員高機能成形材料部門副部門長同部門高機能エンプラ本部長同部門同本部クオドラント室長同部門炭素繊維複合材料本部長クオドラント社長)、三菱ケミカルホールディングス社長付小林茂▽同(執行役員生産技術部長)公益社団法人化学工学会理事事務局次長※2019年7月1日付にて「理事事務局長」に就任予定重光英之▽同(常務執行役員MMA部門長)顧問宮木敬▽同(同役員高機能化学部門長)顧問吉川雅博▽同(執行役員環境・生活ソリューション部門インフラ・アグリマテリアルズ本部長)同米原稔一▽同(同役員高機能成形材料部門アルミナ繊維・軽金属本部長同部門同本部アルミナ繊維・軽金属事業部長)同小林正英▽同(同役員滋賀事業所長)同長崎祐一▽同(同役員豊橋事業所長)同宮森隆雄▽顧問木村勝美▽同和田正博▽同高田和紀▽同瀬川拓▽同光本昌夫▽同高機能ポリマー部門パフォーマンスポリマーズ本部ソアノール事業部事業部長付濱田則昭▽顧問森田真▽同高橋恵一▽同、ノルテックス社長日本合成USA社長浅野邦芳▽同、日本合成UK社長長尾善春▽退任(執行役員マーケティング部所管役員付(ヘルスケア事業開発担当))嘱託森崇。

 

 

三菱ケミカルホールディングス 役員人事(4月1日)

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2019年2月27日

[三菱ケミカルホールディングス・役員人事](4月1日)▽退任(代表執行役副社長三菱ケミカルホールディングスコーポレートスタッフ社長三菱ケミカル取締役)、取締役大陽日酸取締役小酒井健吉▽海外統括会社分担、取締役執行役常務コンプライアンス推進統括執行役法務室、総務・人事室、内部統制推進室分担三菱ケミカルホールディングスヨーロッパCEO藤原謙▽代表執行役専務情報システム室、生産技術室分担生産技術室長大久保和行▽執行役政策・渉外室、広報・IR室(広報)分担広報・IR室長三菱ケミカル執行役員広報部長羽深成樹▽三菱ケミカル取締役、執行役常務経営戦略部門分担経営戦略部門長池川喜洋▽退任(執行役情報システム室、生産技術室、広報・IR室(広報)分担生産技術室長)、LSIメディエンス社長経営戦略企画部門長CSO(Chief Sustainability Officer)(担当)品質保証部渡部晴夫▽政策・渉外室長、執行役員髙阪肇▽退任(執行役員中国総代表三菱化学控股管理(北京)董事長三菱ケミカル執行役員三菱ケミカル(中国)管理董事長総経理)三菱ケミカル常務執行役員経営企画部、マーケティング部、各支社、営業改革推進室、情報システム部、各リージョナルヘッドクオーター所管白上博能▽政策・渉外室、広報・IR室(広報)分担執行役付睦哲也【グループ会社】▽三菱ケミカルホールディングスアメリカCEO三菱ケミカル執行役員三菱ケミカルアメリカ社長兼CEOスティーブ・ユーリック▽海外統括会社分担、取締役執行役常務コンプライアンス推進統括執行役法務室、総務・人事室、内部統制推進室分担三菱ケミカルホールディングスヨーロッパCEO藤原謙▽三菱化学控股管理(北京)董事長、同社総経理小林義和▽三菱ケミカル常務執行役員経営企画部、マーケティング部、各支社、営業改革推進室、情報システム部、各リージョナルヘッドクオーター所管白上博能▽三菱ケミカルホールディングスコーポレートスタッフ社長、同社制度会計部長三菱ケミカルホールディングス経営管理室グループマネジャー小森肇▽退任(同社社長三菱ケミカルホールディングス代表執行役副社長三菱ケミカル取締役)、取締役大陽日酸取締役小酒井健吉。

丸善石油化学 役員人事(3月1日)

2019年2月27日

[丸善石油化学・役員人事](3月1日)▽執行役員千葉工場プロジェクト推進部長大木健史(4月1日)▽代表取締役 常務取締役生産・技術・開発・環境・安全・情報システム担当川畑裕▽常務取締役経理・財務・CSR・品質保証・総務・法務・広報・人事・労務・購買担当小笠原聡▽退任(代表取締役 専務取締役総務・法務・広報・人事・労務・情報システム・購買 担当)顧問京葉ポリエチレン顧問就任予定鈴木和哉。

三菱ケミカル 統合新社の代表に田西事業部長を決定

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2019年2月27日

 三菱ケミカルの全額出資子会社である油化電子とダイアモールディングは26日、統合新社の代表取締役社長に、三菱ケミカル高機能性成形材料部門機能成形複合材本部の田西浩之・高機能モールディングシステムズ事業部長を決定したと発表した。

 油化電子とダイアモールディングは4月1日付で合併し、「MCCアドバンスドモールディングス」となる。田西新社長は同日以降も高機能モールディングシステムズ事業部長を継続する。

 

星光PMC 新中計を発表、環境技術と海外展開を軸に事業を拡大

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2019年2月27日

 星光PMCはこのほど、今期から始まった3年間(2019~2021年度)の新中期経営計画「New Stage 2021」について記者会見を行った。滝沢智社長は「当社は昨年、設立50周年という節目に、経営理念と経営ビジョンを刷新した。新中計はこの2つを具現化するために策定した」と説明した。

 新しい経営理念では、新たな技術の創造により人と環境が共生する豊かな社会の発展への貢献を謳い、新経営ビジョンには「エコテクノロジーで未来を創る」を掲げた。地球環境を守り、未来の生活を豊かにする新素材の開発を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきたい、との思いを込めたという。

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帝人 高機能素材や技術で安全な社会構築に貢献

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2019年2月27日

 帝人グループは重点領域の一つとして「安心・安全・防災ソリューション」を掲げている。昨年の西日本豪雨や北海道胆振東部地震などの災害が記憶に新しい中で、東日本大震災の発生日である3月11日を前に、災害時の安全確保に貢献する同社グループの製品・サービスを、プレスに紹介する説明会を22日に開催した。

帝人の防災関連製品
帝人の防災関連製品

 製品・サービスは大きく「災害への備え」と「災害発生時の安心・安全確保」に分けられる。「災害への備え」では、超軽量天井材「かるてん」、防煙垂れ壁「かるかべ」、火山噴石対策用アラミド繊維織物、新防災素材「プルシェルター」、河川増水危険警告灯、透水セル、制菌難燃素材毛布「もうたんか」など、「災害発生時の安心・安全確保」については、メタ系アラミド繊維使用の防護衣料、緊急連絡/安否確認システム「エマージェンシーコール」などを紹介した。

 このうち「かるてん」は、帝人フロンティアのポリエステル製タテ型不織布「V‐Lap」を基材としていることから、従来の天井材に比べて柔らかく、重さが約10分の1と軽いのが特徴。このため、万一、天井が落下しても、被害を最小限に抑えることができる。吸音性能や断熱性能に優れ、建築基準法で定められた不燃材料の規定にも適合しており、徳島空港をはじめとする空港やショッピングモールなどで採用されている。

 「かるかべ」は火災時に煙の流動を防ぐ不燃シート性の防煙垂れ壁。従来のガラス製と同等の透明性を持ちながら、重量は約10分の1と軽く、割れにくい。熊本地震の際、ガラス製の防煙垂れ幕が落下して

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