太陽石油の3月期 石化製品の市況低迷響き減収減益

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2019年6月19日

 太陽石油が18日に発表した2019年3月期の決算は、売上高が前期比363億円減の6287億円、営業利益は同219億円減の103億円、経常利益は同216億円減の97億円、当期純利益は同132億円減の64億円となった。

 売上高は、四国・山口両事業所で実施した定期整備工事の影響で、生産と販売数量が減少(同140万kl減の786万kl)し減収。堅調に推移した石油製品市況に支えられ、マージンが改善した一方で、秋口からの世界経済の減速懸念などを背景とした石油化学製品の市況低迷により、同社製品のベンゼンやスチレンモノマーのマージンが悪化した結果、減収減益となった。

帝人フロンティア CSRセミナーを27日に石川県小松市で開催

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2019年6月19日

 帝人フロンティアは27日、石川県小松市の帝人加工糸で「サプライチェーンCSR(企業の社会的責任)セミナー」を開催する。

 CSRやサステナビリティに関する取り組みが企業に期待される中、日本で初開催となる今回のセミナーでは、最近のCSRの状況や、帝人フロンティアのCSR調達全般に関わる取り組みとともに、外国人技能実習制度に関する課題や具体的な取り組みについて紹介する。

 講演内容は①「CSRの潮流」(エナジェティックグリーン)②「CSR調達の進め方」(帝人フロンティア)③「外国人技能実習制度に対する取り組み」(同)。

 このセミナーは、帝人フロンティアが2012年から取り組んでいるCSR調達推進の一環として開催しているもので、これまでベトナム・ミャンマー・中国で、取引先での法令順守と人権保護の徹底を目的に計8回開催している。

 今回は、日本国内での外国人技能実習制度が注目される中、CSR調達に対する理解を深めるため、同社として初めて日本国内で開催することにした。

 同社は素材の開発・調達から製品化に至るまでの一貫したバリューチェーンをグローバル展開しており、事業継続の観点からCSR調達を極めて重要な課題と捉え、社員研修をはじめ、国内外の取引先に対するアンケート調査や監査など、さまざまな活動を展開している。

 「サプライチェーンCSRセミナー」については、国内外で継続的に開催することにより、今後さらにCSR調達の輪を広げていきたいと考えている。

 

住友化学 「人権の尊重に関する基本方針」を制定

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2019年6月19日

 住友化学は18日、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠した「住友化学グループ 人権の尊重に関する基本方針」を制定したと発表した。人権尊重の取り組みをより一層推進するため。同時に「人権尊重推進委員会」を設置した。

 同社は人権尊重を事業継続のための基盤と位置づけ、人権に関する基本的な考え方を「住友化学企業行動要領」に明記し、グループ全体に周知するとともに、さまざまな研修機会を通じて、従業員の人権意識の向上に取り組んできた。

 こうした中、企業には自社グループだけでなく、バリューチェーン全体を通じた人権尊重の取り組みが強く求められているようになっている状況を踏まえ、「住友化学グループ 人権の尊重に関する基本方針」を新たに制定することで、同社グループの人権尊重に関する基本的な考え方や、課題への取り組みについて明確にした。

 また、同社グループのバリューチェーンでの人権尊重責任を着実に果たすため、組織横断的・統合的に人権関連施策を立案・実行する「人権尊重推進委員会」を設置した。同委員会はバリューチェーンに関わる幅広い関係部署のメンバーで構成されている。

 今後は同委員会を中心に、さまざまなステークホルダーとの対話を通じて、取引先の協力も得ながら、従来のCSR調達の取り組みに加えて人権デューディリジェンス(人権に関する方針の策定、企業活動が人権に与える影響の評価、パフォーマンスの追跡や開示などを行うこと)なども実践する。

 同社グループは人権尊重という企業の責任を、グループ一体となって果たすことで、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

デンカ エラストマー・機能樹脂部門、2拠点体制生かしCR最適生産へ

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2019年6月19日

 デンカのエラストマー・機能樹脂部門は、売上高・利益が最も大きな部門であることから、安定した事業運営をテーマとしつつ、注力製品の拡販により、さらなる高収益を目指す。

 同部門は「エラストマー部」「機能樹脂部」「スチレン・化成品部」で構成。このうちエラストマー部では、世界トップシェアのCR事業に関して、2015年にデュポン社から買収した米デンカ・パフォーマンス・エラストマー社が4年目に入ったこともあり、青海工場との

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BASF GMの「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に

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2019年6月18日

 ドイツの大手化学メーカーBASFはこのほど、ゼネラルモーターズ社(GM)の「2018年サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。

 同賞は品質・サービス・イノベーション・価格の基準を満たし、優れたパフォーマンスを達成したサプライヤーに贈られるもので、BASFが受賞するのは2002年以降、今回が14回目。

 自動車用部品とサプライチェーン、物流、カスタマーケア、アフターセールス、間接的サービスの分野で、GMに製品やサービスを提供している企業の中から、受賞者が選ばれる。

 BASFは幅広いカラーソリューション、最新の塗装プロセス、エンジニアリングプラスチック、ポリウレタンテクノロジーにより、GMの生産性と環境パフォーマンスの向上に貢献していることが評価された。

 授賞式は5月15日、ミシガン州デトロイトで開催されている。

JXTGエネルギー 福島で開催のジャパンウォークに参画

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2019年6月18日

 JXTGエネルギーは、22日に開催される東京2020オリンピック・パラリンピック応援イベント「ジャパンウォーク in FUKUSHIMA2019夏」に参画する。

 「ジャパンウォーク」はオリンピック・ムーブメントとパラリンピック・ムーブメントの推進、「共生社会」の実現を目的に企画・実施され、8回目となる今回は福島市で開催する。

 オリンピアンの大山加奈さん(バレーボール)、松田丈志さん(競泳)、パラリンピアンである花岡伸和さん(車いすマラソン)、増子恵美さん(車いすバスケットボール)の4人が参加するウォーキングに加え、「記念撮影会」「アスリート・トークショー」「パラリンピックスポーツ体験会」など、ウォーキング後にもトップアスリートと触れ合えるプログラムを用意している。

 同社はウォーキング会場となる福島あづま総合運動公園内に「ENEOSブース」を出展し、写真撮影用の表彰台や野球トリックアート、さまざまな撮影用グッズを準備し、エネゴリくんと一緒に撮影できるフォトコーナーを設置する。さらに、立ち寄った人にオリジナルグッズをプレゼントする。

 同社は東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・水素・電気供給)として、「ENERGY for ALL」を合言葉に、すべての人に「熱いエネルギー」を届けるさまざまな活動を展開し、東京2020大会の成功に貢献していく。

化成品工業協会 新会長にDICの中西義之会長が就任

2019年6月18日

 化成品工業協会はこのほど、鈴木政信会長(日本化薬社長)が任期満了により退任し、新会長にDICの中西義之取締役会長が就任した、と発表した。

 なお、副会長には日鉄ケミカル&マテリアルの讃井政博執行役員、山田化学工業の山田新平代表取締役会長兼社長の両氏が就任している。

三菱ケミカル 記録メディア事業を台湾企業に売却

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2019年6月18日

 三菱ケミカルはこのほど、記録メディア事業から撤退することを明らかにした。三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 20」を推進する中、同関連事業を台湾のCMCマグネティクス(台北市)に売却することで、ポートフォリオマネジメントの強化を図る。

 今回両社は、三菱ケミカルの連結子会社である三菱ケミカルメディア(MCM)傘下にある、バーベイタムグループがグローバル展開する光ディスク、USBフラッシュメモリーなどの記録メディア事業と、LED電球などその他事業、MCMが保有するこれら事業に関する資産を売却することで合意した。売却額は日本円で30億円強になる見込み。

 CMC社は、1978年の創業から記録メディア事業を手掛ける光ディスク世界最大手。三菱ケミカルとは長期にわたって光ディスクなどの技術供与や製造受委託などを通じて、強固なパートナーシップを構築し現在に至っている。

 今回の合意により、CMC社は自社が保有する製造技術に加え、三菱ケミカルグループが培ったグローバルな販売ネットワーク、技術などを引き継ぐことで、記録メディア事業をさらに強化していく考えだ。

三菱ケミカル CFRPがホンダ車用ルーフ基材に採用

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2019年6月18日

 三菱ケミカルは17日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が、八千代工業(埼玉県狭山市)が開発・製造・販売する「CFRP ROOF」に採用されたと発表した。

三菱ケミカルのプリプレグ
三菱ケミカルのプリプレグ

 採用されたのは、ホンダの軽スポーツカー「S660」のルーフ用プリプレグ。CFRP部材の量産成形技術であるPCM工法向けに使う、樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維中間基材で、プレス機による圧縮成形により、140℃・5分の硬化時間で自動車向け部材を量産できる材料だ。

 純正の幌タイプのルーフに比べ、約22%の軽量化を実現し、車体の低重心化に寄与するだけではなく、カーボンの織物仕様を施した意匠性にも優れている点が評価された。 

採用された八千代工業の「CFRP ROOF」(画像提供:八千代工業)
採用された八千代工業の「CFRP ROOF」(画像提供:八千代工業)

 昨今の自動車市場では、電動化やCO2排出規制の強化などを背景に車体の軽量化に対する関心が高まってきている。こうしたニーズに対し、三菱ケミカルは、今後も炭素繊維・CFRPをはじめとする最先端素材の研究・開発を加速させ、技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションを提供するとともに、積極的に事業を展開していく考えだ。

積水化学 米CFRP企業を買収、航空機分野に本格参入

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2019年6月18日

 積水化学工業は17日、米国ファンドのリバティー・ホール・キャピタル・パートナーズなどが保有する、AIMエアロスペース・コーポレーションと、その子会社6社の株式譲渡契約を14日に締結したと発表した。

 同買収にかかる費用は5億1000万米ドル(約561億円)、株式譲渡は今年後半の見込み。髙下貞二社長は「当社にとって

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