三菱ケミカル 黒崎事業所の硝酸・硝酸塩類の製造設備を停止へ

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2019年2月13日

 三菱ケミカルは12日、黒崎事業所の硝酸と硝酸塩類(硝酸ナトリウムと硝酸カリウム)の製造設備を、来年4月をめどに停止し、同事業から撤退すると発表した。 

 同社は三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画である「APTSIS 20」に基づき、ポートフォリオマネジメントの強化に取り組んでいる。

 これらの製品については、国内市場が頭打ちとなる一方、海外メーカーとの競争にさらされており、同事業を継続的に成長させていくことは困難であると判断した。

 これに伴い、電子工業用高純度薬品(EL薬品)のうち、EL硝酸とEL混酸、ELアンモニア水は黒崎事業所での製造を停止するが、小名浜事業所での製造は継続する。

 同社は今後、無機事業については、より付加価値の高い機能商品に集中する。EL薬品事業はエッチング液や洗浄剤といった高機能製品の研究開発を加速させるなど、今後も同事業全体の成長を促進する。

 また、これら事業を含めた機能商品事業について、エレクトロニクス関連事業や自動車関連事業などの成長市場で技術開発や用途開拓を進めることにより、一層の強化を図っていく。

東海カーボンの1-12月期 営業利益は6.8倍に

2019年2月13日

 東海カーボンが12日に発表した2018年度(1-12月期)連結業績は、売上高が前期比118%増の2313億円、営業利益は同579%増の753億円、経常利益は同485%増の752億円、純利益は同499%増の740億円となった。

 黒鉛電極事業部門は売上高が同332%増の1021億円、営業利益は同大幅増の560億円。黒鉛電極の世界的な需給逼迫、世界的な黒鉛電極市況の上昇に加え、北米新拠点も寄与した。

 カーボンブラック事業部門の売上高は同61%増の769億円、営業利益は同55%増の106億円。タイヤ・自動車業界の堅調な推移、原料油価格変動分の価格改定実施、増産効果、米国の生産拠点が連結したことなどが大きかった。

 ファインカーボン事業部門の売上高は同76%増の254億円、営業利益は同230%増の57億円。一般産業用市場は堅調、特殊黒鉛素材の需給が逼迫し、CVD製品の引き合いも活発化した。韓国子会社が連結に加わったことも業績向上につながった。

 工業炉及び関連製品事業部門の売上高は同67%増の114億円、営業利益は同127%増の30億円。工業炉は主な需要先の情報技術関連・エネルギー関連業界向けともに設備投資が進んだ。発熱体その他製品は、電子部品業界向け・ガラス業界向けの需要が堅調だった。

 その他事業部門の売上高は同15%増の155億円、営業利益は同25%増の11億円。摩擦材・負極材ともに増収となった。2019年12月期の通期の連結業績予想は、売上高が同40%増の3227億円、営業利益は同31%増の987億円、経常利益は同32%増の990億円、純利益は同11%減の661億円を見込んでいる。

 

ニチバン 4-12月期決算(8日)

2019年2月12日

[ニチバン/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高35,704(1.8%)、営業利益2,862(▲27.9%)、経常利益3,007(▲27.4%)、純利益2,004(▲26.0%)。

 

東洋紡 4-12月期決算(8日)

2019年2月12日

[東洋紡/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高249,927(3.4%)、営業利益15,345(▲4.4%)、経常利益12,669(▲8.2%)、純利益▲300。

住友ベークライト 4-12月期決算(8日)

2019年2月12日

[住友ベークライト/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益163,112(2.8%)、事業利益14,486(▲6.8%)、営業利益14,041(▲7.2%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益10,785(▲8.7%)。

カネカ 4-12月期決算(8日)

2019年2月12日

[カネカ/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高467,615(4.9%)、営業利益26,619(1.0%)、経常利益22,937(▲5.6%)、純利益14,681(▲6.7%)。

 

帝人フロンティア フランスで開催のファッション素材見本に出展

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2019年2月12日

 帝人フロンティアは、フランス・パリで今月14日まで開催中のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」に出展している。

 世界最大規模を誇る同展示会は年2回開催されており、今回は57カ国から1964社が出展。期間中に約6万人の来場者が見込まれている。

 同社として8回目の出展となる今回は「ソロテックス」「デルタピーク」の両シリーズを中心とした素材群を展示。あわせて展示会テーマ「軽快さと快適性」に沿った春夏向けファッション素材を紹介している。

 ソロテックスはバネ状の分子構造をもつポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維で、ストレッチ性・形態回復性・発色性などに優れる。植物由来成分を含むため、環境負荷を抑えたエコフレンドリーな素材としても提案する。

 デルタピークは物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型ファブリックで、グローバルスポーツアパレルなどに幅広く採用されている。

 見本市ではアスレジャーからカジュアルまで、ライフスタイルに合わせた多種多様なパフォーマンスファッション素材としてアピールする。

 同社は出展を機に、欧州を中心とする新規顧客の開拓や素材の認知度向上を図り、テイジンブランドの存在感を高めていく。