日本触媒の4-6月期 アクリル酸の市況上昇で増収増益

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2021年8月6日

 日本触媒は5日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比37%増の861億円、営業利益4.5倍の67億円、純利益3.6倍の56億円だった。

 セグメント別にみると、基礎化学品事業は増収増益。アクリル酸およびアクリル酸エステルは、原料価格の上昇や製品海外市況の上昇などにより販売価格が上昇し、販売数量も増加した。酸化エチレンは、原料価格の上昇により販売価格が上昇し、販売数量も増加した。エチレングリコールは、販売数量が減少したが、製品海外市況の上昇により販売価格が上昇した。セカンダリーアルコールエトキシレートは、販売数量が増加したことや、原料価格の上昇などに伴い販売価格が上昇した。

 機能性化学品事業は増収増益。高吸水性樹脂は、原料価格や製品海外市況の上昇に伴う販売価格が上昇し、販売数量も増加した。特殊エステルは、販売数量が増加し、製品海外市況の上昇などに伴い販売価格も上昇。コンクリート混和剤用ポリマー、洗剤原料などの水溶性ポリマー、電子情報材料、樹脂改質剤および塗料用樹脂は、販売数量が増加した。無水マレイン酸は、販売数量は減少したが、販売価格が上昇した。エチレンイミン誘導品、ヨウ素化合物および粘着加工品は、販売数量が増加し販売価格も上昇した。

 環境・触媒事業は増収・営業損失。プロセス触媒は、販売数量が減少したが販売価格が上昇した。脱硝触媒、燃料電池材料およびリチウム電池材料は、販売数量が増加した。湿式酸化触媒は、販売数量が減少した。

 なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上収益3250億円(前回発表比250億円増)、営業利益220億円(同90億円増)、純利益160億円(同60億円増)に上方修正している。

 

三井化学の4-6月期 上期上方修正、通期で最高益狙う

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2021年8月6日

 三井化学の2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結決算(IFRS)は、売上収益が3706億円(前年同期比1161億円増)。コア営業利益は519億円(同513億円増)。純利益は黒字に転じ426億円(同449億円増)となった。

中島一取締役常務執行役員CFO

  5日にウェブ開催した決算説明会で、中島一取締役常務執行役員CFOは「全体感で言えば、昨年の1Q(4-6月期)に比べればコロナ影響の軽減が見られ、海外市況も上昇したことから、非常に大きく改善した」と総括した。

 主な増益要因としては、

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東レの4-6月期 機能化成品事業がけん引し増収増益

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2021年8月5日

 東レは4日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比29%増の5137億円、事業利益2.9倍の361億円、営業利益3.8倍の359億円、純利益3.1倍の297億円だった。

 セグメント別に見ると、繊維事業は増収増益。国内外ともに需要の回復が見られた。衣料用途では、引き続きコロナ禍の影響を受けた用途があるものの、スポーツ・アウトドア用途が好調に推移。産業用途では自動車関連用途が回復し数量を伸ばした。

 機能化成品事業は増収増益。樹脂事業は、コロナ禍の反動と自動車メーカーの稼働および中国経済の回復から需要が好調に推移した。ケミカル事業は、基礎原料の市況が回復。フィルム事業は、LIB向けバッテリーセパレータフィルムにおいて車載用途が回復したほか、ポリエステルフィルムで光学用途・電子部品関連が好調に推移した。電子情報材料事業は、有機EL関連の需要が増加した。

 炭素繊維複合材料事業は増収・事業損失。一般産業用途では、風力発電翼用途やスポーツ用途が好調に推移したが、航空宇宙用途において、民間旅客機のビルドレートが減少した影響を受け、原料価格も上昇した。

 環境・エンジニアリング事業は増収増益。水処理事業は、一部地域でコロナ禍の影響があったものの、逆浸透膜などの需要が堅調に推移した。国内子会社では、エンジニアリング子会社でエレクトロニクス関連装置の出荷が増加した。

 ライフサイエンス事業は減収増益。医薬事業は、経口そう痒症改善薬「レミッチ」において、後発医薬品発売の影響を受けたほか、薬価改定の影響を受けた。医療機器事業は、血液透析ろ過用のダイアライザーが国内で堅調に推移した。

 なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上収益2兆2500億円(前回発表比1300億円増)、事業利益1300億円(同100億円増)、純利益900億円(同100億円増)に上方修正している。機能化成品事業において、樹脂、ケミカル、フィルムの各事業が堅調に推移し、収益を押し上げる見通し。

三菱ケミカルホールディングスの4-6月期 需要回復で増収増益

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2021年8月5日

コロナ禍前の収益を上回る、上期予想を上方修正

 三菱ケミカルホールディングスは4日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比28%増の9283億円、コア営業利益5.9倍の887億円、営業利益3.7倍の870億円、純利益9.7倍の499億円となった。

 オンラインによる決算会見の中で伊達英文取締役執行役常務最高財務責任者は、「前年同期はコロナ禍で収益が大きく落ち込んだが、

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ダイセルの4-6月期 各製品の販売増で増収増益

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2021年8月4日

 ダイセルは3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比34%増の1114億円、営業利益4.5倍の139億円、経常利益3.9倍の152億円、純利益19.3倍の123億円となった。

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住友化学の4-6月期 石化事業などが好調で増収増益

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2021年8月4日

 住友化学は3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比28%増の6390億円、コア営業利益3.1倍の617億円、営業利益3.2倍の583億円、純利益357億円(同430億円増)となった。

 セグメント別に見ると、 “住友化学の4-6月期 石化事業などが好調で増収増益” の続きを読む

宇部興産の4-6月期 化学の各事業がけん引し増収増益

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2021年8月4日

 宇部興産は3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績を発表した。売上高1463億円(今年度より収益認識に関する会計基準を適用)、営業利益89億円(前年同期比95億円増)、経常利益89億円(同102億円増)、純利益47億円(同60億円増)となった。

 電話会議による決算会見において、藤井正幸取締役常務執行役員は、「昨年同期はコロナ影響の拡大で需要が減退し業績が悪化した。しかし、昨年後半以降は回復傾向が続いており、今期の営業利益はコロナ禍前の2019年度第1四半期(73億円)を上回る水準となった」と総括した。

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