日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。確報となる8月のプラスチック原材料生産は、前年同月比1%減の91万7000tと2カ月連続で減少した。9月の速報でも1%減で推移しており、マイナス基調が続いている。
9月は主な品目では
2019年11月28日
2019年11月28日
ダウ・ケミカル日本は26日、東京アメリカンクラブで「2019年度パッケージングイノベーションアワード(Packaging Innovation Awards)」の表彰式を開催した。
同賞は、包装デザインや材料、技術、生産プロセスについて包装業界の革新的でもっとも優れた業績を表彰するもの。これまで「デュポンパッケージアワード」として知られていたが、現在はダウが主催を引き継いでおり、今年で31回目を迎える。
ダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業部アジア太平洋地区コマーシャル・バイス・プレジデントのバンバン・キャンドラ氏は、「近年のエントリー作品は、より良いユーザー体験だけではなく、サステナビリティにも貢献している」とし、「今回の受賞企業とその製品は、日本のイノベーション、そして包装業界における持続可能性への関心をまさに反映するものだ」と挨拶した。
今回のアワードでは世界33カ国から、過去最高となる約270作品がエントリー。日本企業は10社が応募し、そのうち大日本印刷の「DNP機能性フィルム複合型PETボトル」が最優秀賞となるダイヤモンド賞を受賞。他にも、川上産業(浮世絵プチプチ)、タキロンシーアイ(サンジップ「Sensory」)、明治(ザ・チョコレート6コレクション アソーテッドパッケージ)の3社がゴールド賞を受賞するなど、好成績を収める結果となった。
受賞企業を代表して、大日本印刷包装事業部副事業部長の鈴木康仁氏は、「この技術は、従来のPETボトルリサイクル適性を維持しながら、バリア機能を付与し高級感も演出できる。すでに、環境に配慮したガラス製ボトルの代替品で、日本酒などで活用されている。持続可能な包装がますます求められる中、今回の受賞を励みに次世代の包装技術に注力していきたい」と受賞の喜びを語った。
続いて、受賞企業3社(DNP、川上産業、タキロンシーアイ)によるプレゼンテーションが行われ、製品の特長や開発経緯などを紹介。表彰式では、バンバン・キャンドラ氏が受賞企業にそれぞれ記念品を授与した。
なお、2020年度のパッケージングイノベーションアワードは、来年初頭に募集を開始する予定となっている。
2019年11月27日
BASF子会社のBASFニュービジネスと日本ガイシは、6月に発表した日本ガイシのNAS電池に関する販売提携契約に続き、 次世代ナトリウム硫黄電池の共同研究契約を締結した。
BASFがもつ広範な化学技術と、日本ガイシが持つ電池のシステム設計・製造技術を活用して、次世代のナトリウム硫黄電池を開発することが目標。さらなる性能向上を図った次世代のナトリウム硫黄電池の実現により、新たな蓄電池市場の開拓を目指す。
NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の大容量蓄電池。天候により発電量が左右される、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの出力変動を、緩和・安定化することができる。
これにより再生可能エネルギーの出力抑制や、電力系統への接続保留問題を解決し、導入量拡大に貢献する。また、送電線の空き容量に応じて送電することが可能なため、既存系統を最大限活用することができ、系統設備への投資を抑制する。
NAS電池は大容量・高エネルギー密度・長寿命を特徴としているため、短時間・高出力を特徴とするリチウムイオン電池など他の蓄電池に比べて、長時間にわたり 高出力の電力を安定して供給する定置用蓄電池に適している。全世界で約200カ所、総出力57万㎾(570㎿)、総容量400万㎾時(4000㎿時)以上の設置実績を持つ。
再生可能エネルギーの出力抑制回避・出力安定化用途に加え、大口需要家向けの電力負荷平準化用途や非常電源用途、マイクログリッド・離島での電力供給の安定化など、さまざまな用途で節電対策やエネルギーコスト削減、環境負荷低減に貢献している。
2019年11月27日
太陽石油は愛媛県今治市玉川町龍岡で「今治市太陽が育む森」第11回森林ボランティア活動を行った。実施した16日は天候に恵まれ、午前中に複層林造成のため広葉樹(クヌギ)を160本植え、シカによる食害を防ぐための防護資材を設置した。
午後の体験学習では、木製ベンチづくり、曼荼羅アート、ピザ窯づくりとピザ焼き体験のコースを用意。木製ベンチづくりでは、公共施設に設置する木製ベンチを、極力金具を使わない手法で制作した。曼荼羅アートでは落ち葉や木の実を使った、森のセラピー効果を活かした癒しのアートを体験。ピザ窯づくりとピザ焼き体験では、耐熱窯を組み上げ、地元特産のブルーベリーを使ったデザートピザを料理した。
参加した同社の社員と家族、OBの計36人(子ども7人含む)は、これらの活動を通して森林に関する知識を深めることができた。同社では今後も引き続き、森林を守り育て、共に暮らすための活動を実施していく。
2019年11月27日
セキスイハイム近畿は、イオンモール京都五条内にショールーム「暮らしミュージアム京都」を今月23日にオープンした。
同社では、セキスイハイムを「より詳細に、より明快に」ユーザーに理解してもらうため、地域ごとの住宅展示場や、住宅生産工場の見学コースなど、多くの情報発信拠点を整備してきた。2017年には「セキスイハイムミュージアム梅田」を、2018年には「セキスイハイムミュージアム奈良」を開設。
今回オープンする「暮らしミュージアム京都」は、大型商業施設イオンモール京都五条内に位置し、日常の買い物の途中で気軽に立ち寄ることができるため、従来の住宅展示場とは違い、本格的に家づくりを検討する前の潜在的に住宅建築意欲のある幅広い世代のユーザーを対象にしている。
最新設備を完備させた住空間を案内することで、その意欲をより顕在化させることを目的としている。また、同施設にオフィスも開設し、ショールームと打合せブース、オフィスを併設させることでユーザーとスピーディな打合せをし、満足度向上を図る。さらに、スタッフの移動時間などの削減を図り、業務の効率化による働き方改革を推進する。
2019年11月27日
3代目のオリジナルコンセプトカーなど展示
帝人は東京本社と同じビル内に設置・運営している総合展示場「テイジン未来スタジオ」を全面的にリニューアルし、27日にオープンする。
同社では事業ポートフォリオ変革を進め、事業構成が大きく変化している。そうした中、昨年創立100周年を迎えたのを機に、次の100年を歩み始めた新しい帝人グループの姿を広くステークホルダーに発信し、認知・理解を深めてもらうことが必要と考えたため。開設から12年が経過したことによる老朽化対策や、美観の確保・向上を図る必要もあった。
26日に開催したメディア向けの見学会で、小川英次帝人グループ執行役員は、今回のリニューアルのポイントとして「未来の社会を支えるに当たり、
2019年11月26日
クラレは、来月4~6日に幕張メッセで開催される「高機能フィルム展」に、液晶ポリマーフィルムを用いた銅張積層板「ベクスターFCCL」を出展する(ブース番号:35‐45)。
「ベクスターFCCL」は、液晶ポリマーフィルム「ベクスター」に銅箔をラミネートした積層体。FCCLは、Flexible Copper Clad Laminates(フレキシブル銅張積層板)のこと。
液晶ポリマーフィルムは、優れた誘電特性と低吸水性、多層回路への積層加工性といった特長を生かし、スマートフォンなど電子機器類や基地局など5G関連インフラの電子回路基板に活用されている。今回は、同社が開発した「ベクスターFCCL」を紹介することで、今後さらなる拡大が見込まれる同市場分野に向けた訴求を図る。
同展示会は世界最大級の高機能フィルム産業展。「第10回高機能素材Week」内の構成展示会の1つとして行われるもの。電機・自動車・建材・医薬品・食品包装など、様々な分野で活躍する機能性フィルムとその成形加工技術が一堂に会する。
2019年11月26日
帝人フロンティアは2020秋冬向けに、エコ素材をベースとした機能素材を提案している。このほど都内で開催した総合展示会では、ペットボトルのリサイクル繊維「エコペット」を使った製品をメインに展示を行った。
「エコペット」は回収したペットボトルを破砕してフレーク状にした後、造粒したペレットから作られる綿(短繊維)と紡績糸。綿は1995年、長繊維の紡績糸は2014年から製品化され、現在は異形断面の機能糸も作られるようになっている。
会場ではまず「エコペット」のリサイクル工程の説明と、ペットボトル・フレーク・ペレット・綿の実物を展示。続いて「エコペット」を使った様々な風合いの生地と製品サンプルを紹介した。
同社によると、「エコペット」の需要は欧米が先行していたが、国内でも需要が増えてきているとのこと。「エコペット」を使ったユニークな製品としては、和紙メーカーの大直が「エコペット」60%、レギュラーポリエチレン40%を使い、和紙漉きの製法で作った手提げ袋を展示していた。
「エコペット」以外の素材では、目的に応じて使用する同社の高機能中綿のラインアップを紹介。しなやかなPTT繊維「ソロテックス」と、特殊構造ポリエステル「エアロカプセル・ガンマ・エコ」を組み合わせた高機能保温中綿素材、「ソロテックス」と水分を吸収して発熱する機能繊維「サンバーナー」、機能レーヨンの「クラビオン」の3つを組み合わせたハイブリッド機能中綿、異形断面の「オクタ」と、光を吸収して熱エネルギーに変換する「ヒートエナジー」を組み合わせた、かさ高で蓄熱保温性に優れた中綿などを例示した。
また、主に産業資材用として使われてきたクッション材「Vラップ」を衣料用途に、あるいは帝人の難燃性素材メタ系アラミド繊維「コーネックス」を、テントやタープなどアウトドア用途として製品例を展示するなど、素材の既存用途からの新たな展開も提案した。
さらにダウンの代わりに空気で保温するウエアの素材と製法、超極細繊維「ナノフロント」と、バイタルセンシング技術を融合させた「マトウスVS」といった開発品も紹介していた。
2019年11月26日
2019年11月25日
日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、9月のカセイソーダの出荷合計は、前年同月比4%増の33万1000tだった。内需は同1%減の26万1000tと、依然として前年同月の水準を下回っているが、輸出が30%増の7万tと大幅に増加したことで、出荷合計は2カ月ぶりにプラスとなった。
内需を用途別に見ると、化学工業用は “カセイソーダ 9月の出荷合計は2ヵ月ぶりにプラス” の続きを読む