可塑剤工業会 昨年のフタル酸系可塑剤国内出荷は21万600t

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2019年1月29日

 可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2018年(1―12月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は前年比6%減の21万600tとなり、4年ぶりに前年実績を下回った。ただ、前年(2017年)が7年ぶりに年間22万tを突破する高水準だったことを加味すれば、前年比ではマイナスとなったものの21万t超と堅調だった。

 今年については、新年賀詞交歓会で鮫島政昭会長(新日本理化 執行役員 可塑剤事業部長)が、「住宅着工件数や自動車の生産台数などの底堅い需要と、オリンピック関連の特需があると期待している」と展望を述べたように、それに伴う可塑剤の出荷増も見込まれる。

 昨年のフタル酸系可塑剤の国内出荷を品目別で見ると、

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旭化成ファーマ レジオネラ症の迅速診断キットを販売開始

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2019年1月29日

 旭化成ファーマは28日、体外診断用医薬品「リボテスト」シリーズの新製品として、レジオネラ・ニューモフィラのすべての血清型(1~15)を検出できるレジオネラキット「リボテスト レジオネラ」の国内販売を2月1日から開始すると発表した。 販売はアリーアメディカルと、極東製薬工業の2社が行う。

「リボテスト レジオネラ」製品写真
「リボテスト レジオネラ」製品写真

 リボテスト レジオネラは旭化成が開発した抗体技術(L7/L12)を用い、旭化成ファーマが製品化したレジオネラ症の診断補助のための迅速診断キット。

 レジオネラ症はレジオネラ・ニューモフィラに代表されるレジオネラ属菌に起因する感染症で、レジオネラ属菌は土壌、河川などの環境中に存在し、アメーバなどに寄生して増殖する。症状によりポンティアック熱型と肺炎型に分類され、肺炎型は進行が速く、2~10日の潜伏期の後に呼吸器症状が現れ、しばしば48時間以内に重症化する。そのため、早期診断と適切な初期治療が求められている。

 従来の迅速診断キットはレジオネラ・ニューモフィラ血清型1のみを検出する目的で使用されていることから、レジオネラ・ニューモフィラの血清型(1~15)が検出可能なキットの開発が望まれていた。

 旭化成ファーマは同製品の販売を通じ、レジオネラ症の迅速診断に大きく貢献していく考え。

帝人 航空機向け炭素繊維強化 英社への供給期間を延長

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2019年1月29日

 帝人は28日、英ボンバルディア・エアロストラクチャーズ・アンド・エンジニアリング・サービスのエアバスA220向けの、炭素繊維「テナックス」の供給契約を延長したと発表した。

ボンバルディア社の翼部材製造工程
ボンバルディア社の翼部材製造工程

 両社は2010年に「テナックス」の供給契約を締結し、主翼やセンターウィングボックス(翼胴結合部)、尾翼などの構造材向けの指定原糸として供給してきた。新たな供給契約の締結により、契約期間は2025年まで延長されることになる。

 帝人は炭素繊維事業の拡大に向け、航空機用途を注力分野の一つとしている。高強度高弾性率炭素繊維をはじめ、熱可塑性樹脂を使用した一方向性プリプレグテープ、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板、熱硬化性プリプレグ、一方向に並べた炭素繊維の束を化学繊維糸で縫い付けたシートのノンクリンプファブリックなど、幅広い製品展開により、強力に用途開発を推進している。

 今回の契約延長を機に、航空機向け炭素繊維製品のマーケットリーダーとしてソリューション提案力を一層強化し、2030年ごろまでに、航空機用途で年間9億米ドル以上の売上を目指す。

アジア石化市況 エチレンは年明けに850ドル

2019年1月29日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが4週ぶりに下落し、1月第1週は850~870ドル/tでの取引となった。12月は小幅上昇となり、900ドル台に回復していたが、年明けは12月第3週との比較で(第4週はN/A)下値は60ドル安、上値は70ドル安と低水準でのスタートとなった。米中貿易摩擦など世界経済の不透明が深まる中、2月の中国・旧正月を前に需要家の買い控えが続いているもようだ。

 ナフサとのスプレッドは

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「オートモーティブワールド」など開催

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2019年1月28日

 自動車やエレクトロニクスなどの最新技術を集めた「オートモーティブワールド」「ネプコンジャパン」などで構成された複合展が16~18日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。主催はリードエグジビションジャパン。化学メーカー各社も多様なテーマで製品や技術を紹介した。

オートモーティブワールド2019

 クルマの軽量化技術展

東洋紡が初出展したコンセプトカー
東洋紡が初出展したコンセプトカー

 東洋紡は、〝未来への挑戦〟として、コンセプトカーを初展示した。

 同社グループの発泡成形材料、高熱伝導グレード、高衝撃スタンパブルシート、金属代替材料、ブロード成形用材料、3Dサクションブロー成形など、車の内外装に同社の技術を結集。部品の約80%が同社製品で、残りの部品は他社との協業によるものとなっている。来場者の注目度が高く、係員に質問する姿が目立っていた。

 宇部興産は、UBEグループ(同社ナイロン・ラクタム・工業薬品事業部・ナイロン営業部、宇部エクシモ、宇部マテリアルズU&Mプラスチックソリューションズ)として出展した。

宇部興産はナイロンの自動車部材への適用などを紹介した
宇部興産はナイロンの自動車部材への適用などを紹介した

 主にナイロン6やナイロン12の自動車部材への適用・展開、高機能ポリアミドエラストマーの自動車用途への展開、高熱伝導ポリアミド樹脂、セルロースナノファイバー(CNF)/ナイロン6複合樹脂の開発などをパネルで紹介。CNF/ナイロン6の複合材料はサンプル提供を開始しており、3年後をめどに事業化を図っていく方針を示していた。

出光興産はエンプラ樹脂を中心に展示
出光興産はエンプラ樹脂を中心に展示

 出光興産は、ポリカーボネートとSPS(シンジオタクチックポリスチレン)のエンプラ樹脂を中心に展示。特にSPSは

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日本ソーダ工業会 11月のカセイソーダ出荷合計は10%増

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2019年1月28日

 日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、昨年11月のカセイソーダの出荷合計は前年同月比10%増の38万7000tだった。

 内需は同2%増の29万5000tと2カ月連続のプラスで推移し、輸出は同49%増の9万2000tと大幅に伸長。出荷合計は3カ月連続でプラスとなった。内需を用途別に見ると、

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石化協 昨年のMMAモノマー国内出荷は14万6300t

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2019年1月25日

 石油化学工業協会が24日に発表した2018年(1―12月期)のMMA(メタクリル酸メチル)の需給実績によると、モノマーの国内出荷は前年比15%増の14万6300tとなった。

 ポリマーの国内出荷は、押出板・注型板向けが

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中国の汎用樹脂輸入 1-11月はPVC除き増加

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2019年1月25日

 中国の貿易統計が再開され、非開示だった2018年4-11月分の統計が公表された。

 汎用樹脂輸入を1-11月期で見ると、ポリエチレン(PE)をはじめ、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、EPSは対前年比プラスで推移したものの、塩ビ樹脂(PVC)は前年の水準を下回った。

 PVCと微増(同期比3%増)となったPPは、中国における内製化へのシフトが継続して進んでいる模様だ。

 一方、11月単月で見ると、高密度ポリエチレン(HDPE)、

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